こんにちは、北條です。
ECサイトや広域販路を活用して、遠方でも作りたての味を再現できる商品を作りたい。
そんな想いをお持ちの食品メーカーや飲食店の経営者の方は少なくないはずです。
そして、そのときに必ず挙がるのがこの問い。
今回は、冷凍とレトルト、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、
どちらが自社に合っているのか、考えるための材料をお届けします。
ここ数年で、冷凍食品の技術は大きく進化しました。
10年前とは比べ物にならないレベルで、美味しさを保てるようになっています。
ただしそれでも、「冷凍=簡単に美味しい」ではありません。
ある飲食店が、エビフライの冷凍商品をECで販売しようと新規事業をスタート。
最新の急速冷凍機械を導入し、メーカーからは「解凍後もサクサク」との売り文句。
しかし、結果は…
電子レンジで加熱しても「サクサク感」は再現できず
一度試したお客様がリピートせず
数ヶ月で冷凍食品事業を撤退
実際に私もその商品を購入しましたが、やはり「揚げたての味」とは遠いものでした。
美味しさの再現には、以下のような要因が複雑に絡み合います。
家庭用冷凍庫の性能差
輸送中の温度変化
機械と食品の相性
つまり、「良い機械を買えばOK」という話ではなく、
商品ごとの試行錯誤が必須なのです。
冷凍食品は物流コストが高く、販売スペースも限られるため、
単価が高く・粗利が取れる商品でなければ採算が合いません。
そのため、
成城石井
カルディ
紀ノ国屋
など、一部のプレミアム系流通が主な販路になります。
冷凍に比べて、レトルトは以下の点で優れています。
常温保存が可能
輸送・保管がしやすい
販売チャネルが多い
賞味期限が長く、廃棄リスクが低い
コロナ禍の巣ごもり需要で、レトルト市場も大きく拡大。
実は今、レトルトが見直されつつあるのです。
スーパーでよく見かける100円台のレトルト食品が、
レトルト=安物という印象を作ってしまっています。
→ 解決策:パッケージとブランディングで高級感を演出する
レトルトは120度の高温殺菌が必要なため、
肉が固くなる
色がくすむ(例:緑野菜)
香りや旨味が飛ぶ
レトルト特有の“におい”が残る
といった問題が起こります。
→ 解決策:前処理・加熱工程の工夫で、美味しさを保つ
これらの課題を解決するため、私たちは専門家チームを結成しました。
元・北新地 神田川の料理長
料亭出身の料理人 柿原孝緒 氏 が協力
素材本来の味を引き出し、無添加でも美味しいレトルトを実現します。
元・旭化成、ニッスイの商品開発者が担当
適切な加熱スピードや素材の扱い方など、試作・検証を伴うレシピ開発を支援します。
神谷利男 氏(ガーナチョコ、カップ麺などを手掛けるプロ)
見た目で“価値を感じてもらえる”デザイン戦略をサポートします。
冷凍とレトルト、どちらにもメリット・デメリットがあります。
大切なのは、
自社の商品特性
販売チャネル
設備投資可能な金額
ブランディング戦略
これらを総合的に見て、最適な商品形態を選ぶことです。
もし「無添加で高品質なレトルト商品を開発したい」
「自社に最適な商品展開を相談したい」という方がいらっしゃいましたら、
ぜひお気軽にご連絡ください。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう。
お気軽にお問い合わせ、ご相談ください。