2025.07.30

No.1を獲得する「マーケティングの鉄則」

こんにちは、北條です。

前回のブログでは、コストを抑えた工場建設のために
「生産品目を絞る」という考え方が重要であることをお伝えしました。

これは単なる建設費削減の話に留まらず、
経営全体を強くする戦略にも繋がっていきます。

今回は、その「絞る」戦略がなぜ有効なのか?
そして “No.1” を取るためのマーケティングの鉄則についてお話しします。


船井総研に学ぶ「力相応一番主義」

私がかつてコンサルティングを受けた船井総研の創業者、船井幸雄さんが提唱したのが、
「力相応一番主義」という考え方です。

これは端的に言えば、

「自社が勝てる土俵で1番になることが、生き残りの鍵である」

というシンプルでありながら本質を突いた経営哲学です。


景気が悪くなるほど「No.1企業」が強くなる

私自身がリーマンショックのときに経験したのですが、
景気が落ち込むと、お客さんは2位・3位の商品には手を出さなくなります

実際、百貨店の和菓子売り場でも売上ランキングの1位の商品だけは売上が落ちないという現象がありました。

これは他業種でも同じ。
例えば、ルイ・ヴィトンはどんな景気でも売れ続けます。


昔と今では「No.1の取り方」が違う

かつては地域商圏の中でNo.1を目指す時代でしたが、
今はECや物流の進化によって全国が競争の舞台です。

つまり、「No.1を取る」のは、今の方が遥かに難しくなっているということ。


小さな会社が勝つには「ニッチ市場×No.1」

ここで重要なのが、

ニッチな市場でNo.1になる
という戦略です。

大手が参入しづらく、競合も少ない「ニッチ市場」であれば、
中小企業でもNo.1を取るチャンスがあります。


事例紹介:「ダックワーズ」で日本一を獲得した会社

ある地方都市の会社が、「ダックワーズ」という洋菓子でOEMを受け、
全国から注文が殺到するポジションを築きました。

結果として今では年商40億円超の企業に。

これはまさに、

  • 商品ジャンルを絞る

  • 高品質で大量生産ができる体制を整える

  • 市場におけるNo.1のポジションを取る

という戦略が成功した好例です。


「ニッチ=儲からない」は誤解

「ニッチな市場では儲からない」と思われる方も多いですが、
それは大きな誤解です。

ライバルが少ないことでシェアを独占しやすく、
需要がある限り、利益率の高い安定した事業が成立します。


全国を見据えた“尖った特徴”を磨こう

ニッチ市場でNo.1を取る方法は、
商品ジャンルだけに限りません。

たとえば、

  • 「賞味期限が長い」

  • 「無添加」

  • 「アレルギー対応」

など、“需要が高い特徴”に尖らせることでもNo.1は取れます。


OEMで全国に販路を広げる選択肢も

さらに、今後の展開としてオススメなのがOEM受注です。

地域の需要だけに頼らず、
全国からの注文を受けられるビジネスモデルは、
不況時にも強く、売上の安定性が高まります。


まとめ:今こそ“戦略的にNo.1を取りにいく”

  • 今の時代に必要なのは「なんとなく一番になりたい」ではなく、
     「どの分野でどうやって一番を取るか?」の戦略設計

  • 小さな市場でもNo.1を取れば、全国から注文が来る

  • ライバルが多い場所で戦うよりも、戦う市場をずらす勇気


ぜひ、この記事をきっかけに
「自社が全国No.1になれるポイントはどこか?」を考えてみてください。

ご相談などあれば、いつでもお気軽にご連絡ください。

それでは、また。

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