2025.11.12

安藤忠雄氏の展示会に参加してきました

はじめに

こんにちは、北條です。
先日、日本を代表する建築家・安藤忠雄さんの展示会に行ってきました。

安藤忠雄氏といえば、
・光の教会
・ピューリッツァー美術館
・地中美術館
など、国内外の名建築を多数手がけた巨匠です。

光の教会との出会い

代表作のひとつである「光の教会」は、私の地元・大阪府茨木市にあります。
この教会が建設されたのは、私が12〜13歳の頃でした。

当時すでに有名だった安藤氏ですが、信者さんの紹介から依頼があったそうで、
限られた予算の中で建築を実現したと聞いています。

初めて見たとき、子どもながらに強い感動を覚えました。
コンクリート打ちっぱなしの外装にスリットを入れ、
その光の差し込み方で十字架を表現する──
このシンプルで大胆な発想に圧倒されました。

暗い空間に差し込む光が生み出す神秘的な雰囲気。
宗教建築ならではの静謐さと荘厳さが際立っていました。

世界に誇る建築家としての軌跡

当時はまだ「若き巨匠」だった安藤氏も、
今や世界のトップを代表する建築家に成長されました。

・U2のボノ
・ジョルジオ・アルマーニ
・ダミアン・ハースト
といった著名人との親交でも知られています。

そして2023年には、米国マリブビーチに建てた住宅が
ビヨンセ夫妻に284億円で購入されたというニュースも話題になりました。
まさに“世界的カリスマ”と呼ぶにふさわしい存在です。

展示会「青春」で感じた多様性と進化

今回訪れたのは、大阪で開催された展示会「青春」。
展示作品の多様さに驚かされました。
同じ人が手がけたとは思えないほど、時代ごとに表現の幅が広がっており、
代表作が10年ごとに更新されていくような印象を受けました。

現在83歳を迎えられていますが、
今もなお現役で新しい作品を生み出し続ける姿勢には感服します。

「住吉の長屋」に見る、型破りな発想

展示を通して、安藤氏の生き方そのものにも魅了されました。
代表作のひとつ「住吉の長屋」では、
家の中に吹き抜けを作るという、当時としては異例の設計を採用。

「家の中を移動するのに寒い」「設備が不便」など批判もありましたが、
安藤氏はこう言ったそうです。

「寒いなら、着たらええやん」

この言葉に象徴されるように、
常識を超え、自分の美学を貫く姿勢がとても印象的です。

精神の若さは経験がつくる

展示を見て改めて感じたのは、
精神の若さは、経験によって保たれるということ。

肉体の老いには逆らえなくても、
挑戦し続ける姿勢が人を若く保つのだと強く感じました。

社会貢献と新たな挑戦

初期は住宅建築が中心だった安藤氏ですが、
2000年代以降は大規模プロジェクトも数多く手がけています。

・兵庫県立美術館
・21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン)
などが代表的です。

また、近年では「こども本の森 中之島」を建物ごと寄付するなど、
社会貢献にも力を注がれています。

「挑戦し続ける」ことの大切さ

今回の展示会で最も心に残ったのは、
新しいことに挑戦し続ける姿勢でした。

私自身も、これまで農林水産省の補助金設計や工場設計など、
新しい分野に挑戦してきました。
これからは「急速冷凍」に関する事業にも取り組む予定です。

毎年、新しい挑戦をひとつは実行する。
その姿勢をこれからも大切にしていきたい──
そう強く感じさせてくれる展示会でした。

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