こんにちは。
アカネサス代表の北條竜太郎です。
今回から3話構成でお届けするのは、
こんな問いから始まった話です。
「あのとき潰された提案、もし今なら──通す構造をつくれるのではないか?」
もしあなたにも、
かつて通らなかった企画、
語れなかった構想、
踏み出せなかった提案があるなら。
これは、きっとあなたにも関係のある話です。
私自身、45歳を過ぎるまで、
自由に構想を通せた経験はほとんどありませんでした。
提案が上司に一蹴された
会議で語ろうとした想いが、空気に飲まれた
技術的に正しくても、「誰が言ったか」で却下された
そんな場面を、何度も経験しました。
オリックス時代の同僚が出世していく中で、
「もし残っていれば、今ごろ部長くらいだったかもな」
と考える夜もありました。
それでも私は、あのとき潰された構想を
**“もう誰にも潰されない形”**で再構築しようとしています。
数年前、私はある老舗食品企業で
工場の再建を提案しました。
老朽化した製造現場。
トラブルの絶えないライン。
そして見えない未来。
だからこそ、私は
設計者として、経営者として
全力で再建の構想を描いたのです。
──しかし、その提案は通りませんでした。
理由は単純ではありません。
技術が悪かったわけでも、資金が足りなかったわけでもない。
むしろ、設計士・施工業者・金融機関との調整も進み、
補助金の見通しも立っていました。
それでも通らなかった。
なぜなら、そこでは論理が通用しなかったからです。
会議の空気
会長の一言
社長の保留
現場の沈黙
意思決定を支配していたのは、
「構造」ではなく「力学」でした。
そしてもうひとつ大きかったのが、
投資への恐れです。
「過去に設備投資で潰れた企業があった」
その記憶が、
未来への投資を止めていたのです。
そのとき、私は痛みとともに理解しました。
正しい構想は、正しく設計しなければ潰される。
つまり、
構想そのものの「内容」ではなく、
通すための構造を設計しなければならない。
あのとき潰された構想を、
私は今、再設計しています。
もう誰にも潰されない形で。
次回、第2話では、
私が当時描いた「潰された構想」の中身を共有します。
それは、
「ふるさと納税 × 自社製造 × 補助金 × 地銀借入」
という、地域に残る新しい工場モデルの設計図です。
なぜその構想が潰され、
今、なぜ再び立ち上がろうとしているのか──。
構想を“通す構造”の話を、次回お届けします。
北條竜太郎
アカネサス株式会社 代表
お気軽にお問い合わせ、ご相談ください。