2025.10.29

【リッチな会社・衰退する会社】二極化はなぜ起こるのか?

こんにちは、北條です。

先日、とあるコンサル会社の記事を読んでいて、
会社経営や戦略において非常に納得感のある話に出会いました。

テーマは「二極化」について。

いま、世の中の企業は
「リッチな会社」と「苦しい会社」の二極化が急速に進んでいます。

なぜこのような格差が広がっているのか?
その背景と、私たちが今後どのような戦略を取るべきかについて、
今日はお話ししていきたいと思います。


なぜ企業の二極化は進むのか?その裏にある構造

現在のビジネス環境には、

  • 資金が潤沢な会社

  • 資金も人材も限られている会社

この二つが混在しています。

そして、両者が同じルールで競争しているのがビジネスの世界です。


資金力がある企業の優位性

資金がある企業は、何度も失敗することができます。

  • トライ&エラーを繰り返せる

  • 微修正を重ねて精度を高められる

  • 長期的に正解にたどり着く余裕がある

この「七転び八起きの環境」こそ、資金力のある企業の最大の武器です。


資金力がない企業の苦しい現実

一方で、資金が限られた企業は、
数回の失敗で資金が底を尽きてしまうことも少なくありません。

しかも、その先に待っているのは「倒産」。

すると、元々あった取引や売上が、資金力のある企業へと流れていく

これが二極化を加速させる、もう一つの構造的な問題です。


茜丸で実感する「強者との不利な戦い」

私が代表を務める茜丸でも、
競合には「ヤマザキ」や「あわしま堂」といった巨大企業が存在します。

同じ「どら焼き」という土俵で戦っている限り、資本力や販売網で太刀打ちできません

たとえば、

  • 原材料費の高騰

  • 消費者動向の変化

  • 景気の悪化

こうした外部要因が起きたとき、
まず淘汰されるのは、やはり資金力の乏しい企業です。


二極化ゲームから抜け出すために必要なこと

ここまで読むと少し重たい話ですが、
このゲームから抜け出す道はあります。

それは…


強者との競争から降り、自社が強者になれる市場を選ぶ

つまり、大手企業が参入しない“ニッチ市場”でNo.1を取る戦略です。

  • 自社が勝てる商品を選ぶ

  • 自社が優位性を発揮できる市場に移行する

  • 「価格」や「ボリューム」ではなく、「価値」で勝負する


茜丸での実例:「高級どら焼き」へのシフト

大手と同じ領域で戦うのではなく、
たとえば「高級どら焼き」など価格帯やターゲット層が異なる市場でポジションを取りにいく。

その市場に需要がある限り、不況が来ても一定の安定が見込めます。


「弱者の戦略=ランチェスター戦略」を活用せよ

このような考え方は、いわゆる「ランチェスター戦略」と呼ばれるもの。

市場で不利な立場にある企業が、
勝つために“自分の戦場を選ぶ”ための考え方です。


今ある赤字商品や事業は、早めに見切りをつける

もし今、

  • 赤字のままの商品

  • 競合に勝てない事業

を抱えているならば、早期撤退の判断も重要です。

市場が成長していない場所に固執するより、
勝てる市場で小さくてもNo.1になる方が、企業は生き残れます。


最後に:流されるな、自ら「流れを作る」立場へ

この厳しい現実を前に、私たちがすべきことはただ一つ。

「流れに身を任せる」のではなく、
「自ら新しい流れを作る」こと

今後の記事では、この“勝てるポジションの作り方”や“具体的な実践事例”などもご紹介していきます。

ぜひ、御社の戦略見直しのヒントになれば幸いです。

それでは、また。

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