こんにちは、北條です。
先日、とあるコンサル会社の記事を読んでいて、
会社経営や戦略において非常に納得感のある話に出会いました。
テーマは「二極化」について。
いま、世の中の企業は
「リッチな会社」と「苦しい会社」の二極化が急速に進んでいます。
なぜこのような格差が広がっているのか?
その背景と、私たちが今後どのような戦略を取るべきかについて、
今日はお話ししていきたいと思います。
現在のビジネス環境には、
資金が潤沢な会社
資金も人材も限られている会社
この二つが混在しています。
そして、両者が同じルールで競争しているのがビジネスの世界です。
資金がある企業は、何度も失敗することができます。
トライ&エラーを繰り返せる
微修正を重ねて精度を高められる
長期的に正解にたどり着く余裕がある
この「七転び八起きの環境」こそ、資金力のある企業の最大の武器です。
一方で、資金が限られた企業は、
数回の失敗で資金が底を尽きてしまうことも少なくありません。
しかも、その先に待っているのは「倒産」。
すると、元々あった取引や売上が、資金力のある企業へと流れていく。
これが二極化を加速させる、もう一つの構造的な問題です。
私が代表を務める茜丸でも、
競合には「ヤマザキ」や「あわしま堂」といった巨大企業が存在します。
同じ「どら焼き」という土俵で戦っている限り、資本力や販売網で太刀打ちできません。
たとえば、
原材料費の高騰
消費者動向の変化
景気の悪化
こうした外部要因が起きたとき、
まず淘汰されるのは、やはり資金力の乏しい企業です。
ここまで読むと少し重たい話ですが、
このゲームから抜け出す道はあります。
それは…
つまり、大手企業が参入しない“ニッチ市場”でNo.1を取る戦略です。
自社が勝てる商品を選ぶ
自社が優位性を発揮できる市場に移行する
「価格」や「ボリューム」ではなく、「価値」で勝負する
大手と同じ領域で戦うのではなく、
たとえば「高級どら焼き」など価格帯やターゲット層が異なる市場でポジションを取りにいく。
その市場に需要がある限り、不況が来ても一定の安定が見込めます。
このような考え方は、いわゆる「ランチェスター戦略」と呼ばれるもの。
市場で不利な立場にある企業が、
勝つために“自分の戦場を選ぶ”ための考え方です。
もし今、
赤字のままの商品
競合に勝てない事業
を抱えているならば、早期撤退の判断も重要です。
市場が成長していない場所に固執するより、
勝てる市場で小さくてもNo.1になる方が、企業は生き残れます。
この厳しい現実を前に、私たちがすべきことはただ一つ。
「流れに身を任せる」のではなく、
「自ら新しい流れを作る」こと
今後の記事では、この“勝てるポジションの作り方”や“具体的な実践事例”などもご紹介していきます。
ぜひ、御社の戦略見直しのヒントになれば幸いです。
それでは、また。
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