こんにちは、北條です。
先日のブログでは、HACCP(ハサップ)認証の重要性についてお伝えしました。
2021年には、HACCP管理の義務化が始まりましたが、「HACCP認証」となると、まだまだ取得していない企業が大多数です。
実際、認証を取得していない多くの企業さんからは、こんな声をよく聞きます。
━━━━━━━━━━━━━
設備投資を必ずしないといけない
とてもお金がかかる
HACCPを取るのって難しい
━━━━━━━━━━━━━
この3つの“勘違い”が、HACCP認証への一歩を遠ざけているように感じます。
しかし、これらはすべて誤解です。
今回は、それぞれについて解説していきます。
「HACCP認証を取るためには、高額な設備投資が必要」と思われがちですが、これは誤解です。
実はHACCP認証には、生産設備や建築の具体的なスペック要件がないのです。
つまり、今ある工場・設備のままでも認証取得は可能です。
それは、取得後の管理コストを減らすためです。
たとえば、「ホット充填」の場合、手動で温度チェックを行うと毎回記録が必要になります。
しかし、赤外線センサー付きの自動記録機器を導入すれば、その手間がなくなる。
つまり、
手間をかけて現場で頑張るか
機械で管理負荷を減らすか
という選択の違いであって、設備投資は義務ではないということです。
確かに、機械導入を伴えば費用はかかります。
ですが、設備を変えずに認証だけ取得することも可能です。
また、以前のブログでもご紹介したように、
最大5億円まで補助されるHACCPハード事業補助金
などの制度を活用すれば、費用面の負担は大きく下げられます。
「専門的な管理手法が求められそう…」という不安もよく耳にしますが、
実は、すでにHACCP的な管理ができている企業は非常に多いです。
~℃の冷蔵庫で保管
~℃以上で加熱調理
など、すでに実施している工程に「記録(エビデンス)」を持たせるだけでHACCPになります。
つまり、HACCPは
当たり前にやっていることを
明文化して
適切に管理・記録する
という仕組みを作るだけで達成できるものなのです。
いかがでしたか?
これまで「難しそう」「お金がかかりそう」と感じて、HACCP認証に踏み出せなかった方も、
思っていたよりもハードルが高くないと感じていただけたのではないでしょうか。
HACCP認証にもさまざまな種類(FSSC22000、ISO22000、JFS-Bなど)があります。
次回のブログでは、「現場の負担にならないHACCP規格の選び方」をお伝えする予定です。
ご自身の会社に合った認証を見つけていただく参考になれば幸いです。
それでは、また次回お会いしましょう。
お気軽にお問い合わせ、ご相談ください。