2025.08.01

【力相応一番】No.1を獲得した具体的実例

こんにちは、北條です。

前回のブログでは、マーケティングにおける鉄則として、

  • ニッチな市場でNo.1を取る

  • 小さな分野での一番は、大きな分野での6位・8位よりも価値がある

というお話をしました。

これは、船井総研創業者・船井幸雄さんが提唱した
「力相応一番主義」という考え方に基づくものです。

今回は、実際に私たちアカネサスがこの戦略をどう活用し、
ニッチ市場でNo.1を獲得してきたかについてご紹介します。


小さな市場で勝てば、No.1の価値は大きい

「どのくらい小さい市場を狙えばいいのか?」
これがよくいただくご質問です。

今や、商圏は日本全国、あるいは世界にまで広がっています。

つまり、「思っている以上に小さい市場」でなければ
No.1を取るのは難しいということです。

たとえば、「どら焼き」や「大福」は大きな市場です。
このジャンルでNo.1を取るには、年商50〜100億円規模が必要です。


弊社アカネサスの創業当初:巨大市場での苦戦

私たちアカネサスは、創業当初こそ
「事業再構築補助金」や「ものづくり補助金」などの、
全業種向け補助金の申請支援を行っていました。

しかしこの分野は、大手企業や上場コンサル会社がひしめく
レッドオーシャン市場

営業力・資金力・人材力ともに桁違いの競合に囲まれ、
北條ひとりで戦っていた当時の私たちには「力相応」ではありませんでした。


成長と倒産を分けた「力相応一番」の違い

同時期に補助金支援に乗り出した、ある企業の話です。

この会社は補助金ブームで急拡大し、
年商2〜3億円から一気に30億円まで成長。

しかし、オフィス拡大・人材採用に投資した後、
補助金市場の冷え込みとともに急失速し、倒産してしまいました。

これはまさに、「力相応でない市場」に無理して参入した例といえます。


農林水産省補助金というニッチ市場への転換

そんな中で私たちが見つけたのが、
農林水産省の補助金申請支援という、超ニッチ市場でした。

  • 全業種向けではなく、食品メーカーに限定

  • 建物も対象となる補助金

  • 支援実績のある会社が少ない

  • 市場が小さく、上場企業が参入していない

これこそが、私たちにとっての「力相応な市場」だったのです。


マーケットは小さい。でも需要は深い

例えば、事業再構築補助金の予算が1兆円ある一方で、
農林水産省系補助金の予算は20〜55億円程度。

金額だけ見れば小さいですが、

  • 専門性が求められ、

  • 参入障壁が高く、

  • 競合も少ない

このような市場では、たとえ小さくてもNo.1になれる可能性が高まります。


その結果:業績も組織も大きく成長

ニッチ市場に絞って注力したことで、
アカネサスは補助金支援の実績を重ね、
組織としても大きく成長することができました。

これはまさに、力相応一番主義の実証例だと感じています。


食品メーカーにも応用できる考え方

今回ご紹介した事例は、補助金業界での話ですが、
食品メーカーにも同じことがいえます。

  • 大手と真っ向から戦うのではなく

  • 競合が少ないジャンル・特徴に特化し

  • 小さな市場で確実にシェアを取っていく

これが、中小企業がこれからの時代を勝ち抜く道です。


まとめ:小さく始めて、大きく勝つ

「ニッチ市場は儲からない」というのは、もう古い考え方です。

競争が激しく価格競争に陥る大市場よりも、
少数精鋭で深く刺さる小さな市場の方が、はるかに収益性が高いこともあります。

あなたの会社にとっての「力相応一番」はどこでしょうか?

その問いに真剣に向き合えば、
今後の戦略はきっと明確になっていくはずです。

それでは、また次回のブログでお会いしましょう。

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