こんにちは。
アカネサス代表の北條です。
今回は、経営における「売上」と「利益」の見方について考えてみたいと思います。
テーマはシンプルです。
売上も利益も、
“額”ではなく“率”で見る時代になった。
以前の経営では、
売上10億
利益1億
といった「額」が大きな指標でした。
数字が大きければ大きいほど、
会社としての存在感も大きい。
規模の拡大そのものが
正当化されていた時代です。
人も多く、
売上さえあれば、
多少利益率が低くても
キャッシュは回りました。
つまり、
「大量に作って、大量に売る」
それが正解だった時代です。
しかし現在、この構造は大きく変わっています。
人手不足
原材料の高騰
広告費の増加
販路拡大コストの増加
売上を維持するためには、
以前より多くのコストが必要になりました。
さらに問題なのは、
設備投資です。
利益額を維持するためには、
数億円単位の設備投資を
繰り返さなければならない企業も多いでしょう。
しかも、
建築費・設備費は
コロナ前の約150%
まで高騰しています。
つまり、
従来のような
売上を増やす
↓
設備を増やす
というモデルでは、
低粗利のままでは回収できない
構造になっているのです。
この結果、
企業の現場では逆転現象が起きています。
「設備を回すために仕事をする」
本来は
仕事のために設備があるはずです。
しかし実際には、
設備投資を回収するために
売上を作らなければならない。
「利益額」を追ってきた会社ほど、
投資の累積で疲弊しています。
これからの経営では、
数字を「率」で見る必要があります。
たとえば同じ1億円の利益でも、
売上10億で出した1億
売上3億で出した1億
意味はまったく違います。
もし利益率30%を維持できれば、
設備投資
人件費
価格戦略
すべてに余裕を持った判断ができます。
利益率が高い会社は、
無理に売らなくても生きていける。
つまり、
顧客や価格に“媚びない”強さ
を持てるのです。
例えば、
利益率5%の商品を
10万個売る会社
よりも、
利益率30%の商品を
1万個売る会社
の方が、
構造としては圧倒的に強い。
なぜなら、
粗利率とは
どこまで自分たちの裁量で動けるか
を示す指標だからです。
粗利率が低い企業は、
原材料価格
仕入れ先
顧客
取引先
こうした外部要因に
強く支配されます。
つまり、
粗利率が低い = 経営の自由度が低い
ということです。
「粗利率が低い」ことは、
単に利益が出にくいだけではありません。
経営の自由を失う構造
の中にいるということでもあります。
売上も利益も、
これまでのように
「額」で評価する時代は
終わりつつあります。
これからの経営で重要なのは、
率を設計すること
です。
どれだけ売るかではなく、
どの構造で利益を生むか
が問われています。
次回は、
「gあたりの粗利」で自社を語れるか?
というテーマを扱います。
売上でも、利益でもない。
もっと小さな単位で見たとき、
企業の構造はどのように見えてくるのか。
その視点を掘り下げていきます。
── 北條竜太郎
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