2026.04.08

「gあたりの粗利」を語れない会社に、利益構造はない

こんにちは。
アカネサス代表の北條です。

今回は「売上・利益構造シリーズ」として、
企業の利益構造の見方について考えています。

第1回では、

「売上10億」よりも「利益1億」が尊い理由

についてお伝えしました。

売上も利益も、これまでのように**“額”で見る時代ではなく、“率”で見る時代**へ移行しているという話でした。

そして第2回となる今回は、もう一歩踏み込んだテーマです。

「gあたりの粗利」を語れない会社に、利益構造はない。

現場感覚なき経営は、やがて価格の主導権を失います。

粗利率は、感覚で語るものではありません。
設計される構造です。


あなたは「gあたりの粗利」を答えられるか

まず、次の質問をしてみてください。

あなたの主力商品の粗利は、
1個あたりいくらですか?

多くの経営者は、ここまではすぐ答えられるでしょう。

では、もう一つ質問です。

「gあたりの粗利はいくらですか?」

もしこの問いに言葉が詰まるなら、
あなたの会社の「利益構造」は、まだ本格的に始まっていないのかもしれません。


おはぎを分解する社長

知り合いのある社長は、
スーパーで売られているおはぎを定期的に買っています。

ただし、食べるためではありません。

分解して調べるためです。

  • あんこの比率

  • 餡の糖度

  • 1個あたりの重量

  • 販売価格

それらをすべて測定し、
g単価を割り出す

そして、そのデータを
自社商品の競争構造にフィードバックしています。

彼が見ているのは、

売価ではありません。

「1gでいくら儲かっているか」

です。

これはもはや机上の分析ではありません。

手と体で、粗利の構造を掴みにいく経営です。


粗利は商品設計で決まる

利益率の高い商品を作るには、

gあたりで利益が残る構造を作る必要があります。

それは単なる価格設定ではありません。

  • 商品開発

  • 原価設計

  • 営業設計

このすべてが連動して、
初めて成立します。

もしここが設計されていないと、
企業はどこかで必ず次の状態に陥ります。

  • 単価を上げられない

  • 値決めの主導権が取れない

つまり、価格の決定権を
市場や取引先に握られてしまうのです。


価格の主導権は「粗利設計」から生まれる

価格の主導権は、
営業力から生まれるわけではありません。

粗利設計から生まれます。

そしてその設計単位は、

1個ではなく
gあたりです。

たとえば、

「1個あたりでは利益が出ている」

これはよくある話です。

しかし、

gあたりではどうでしょうか?

もし粗利が10%しか残らないなら、
それは

“売ることがしんどい構造”

です。


食品経営に必要な「重さの感覚」

これからの食品経営では、

重さと設計の感覚

を取り戻す必要があります。

売価を見るだけではなく、

  • 重さ

  • 原価

  • 粗利

を細かい単位で設計すること。

それが、
本当の意味での利益構造です。


次回予告

次回は、

「利益率が高い会社」には、なぜ“軽さ”があるのか

というテーマでお届けします。

高収益企業に共通する
構造の特徴について考えていきます。


── 北條竜太郎

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