こんにちは。
アカネサス代表の北條です。
今回は、「人が辞める理由」について考えてみたいと思います。
テーマはシンプルです。
「人が辞める理由」は、個人要因より構造要因にある。
前回の記事では、
「人が来ない」のではない。
来たくなる設計がないだけだ。
という話をしました。
採用の問題は、人材市場や世代論だけでは説明できません。
多くの場合、職場の構造や環境の設計に原因があります。
今回は、その延長として
「人が辞める理由」に焦点を当てます。
現場ではよく、次のような声が聞かれます。
採用しても定着しない
何人入れてもすぐ辞めてしまう
しかし、その原因を
最近の若者は我慢しない
人材がいない
といった説明で片付けてしまうのは危険です。
本質はそこにはありません。
人が悪いのではなく、構造が人を辞めさせている
のです。
例えば、次のような職場を想像してみてください。
誰がリーダーかわからない(指示が曖昧)
朝礼が軍隊のように厳しい
シフトに柔軟性がない(介護・育児と両立できない)
新人に仕事を丁寧に教える人がいない
食事場所が寒い、狭い、にぎやか過ぎる
どれも、
「人」の問題ではなく「場」の設計の問題
です。
つまり、
人が辞めるのは
気持ちや世代の問題ではない
ということです。
辞める理由の多くは、
“辞めたくなる構造”の中に仕込まれている
のです。
ではなぜ、
この問題は改善されないのでしょうか。
理由は単純です。
「辞めたら補充すればいい」
と考えているからです。
しかし、補充にはコストがかかります。
採用コスト
教育コスト
生産性の低下
さらに、
辞められるたびに
会社の知的資産と信頼は流出する
という問題もあります。
つまり、
「辞めても補充できる構造」こそが疲弊の温床
なのです。
これからの組織設計は、
逆の発想が必要です。
具体的には、
「辞める理由」を先回りして潰す
「辞めたくなる摩擦」を設計段階から減らす
「辞めない構造」を最初から作る
この3つです。
これを行わない限り、
何人採用しても
同じ失敗が繰り返されます。
「辞めない会社」や「辞めない工場」とは、
特別な福利厚生がある場所ではありません。
本質はもっとシンプルです。
辞める理由が存在しない構造
それが、辞めない職場です。
次回は、
働きやすさはコストではなく、
採用コストを減らす投資である
というテーマでお届けします。
職場環境への投資は、
単なる福利厚生ではありません。
それは、
採用と定着を同時に変える構造投資です。
── 北條竜太郎
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