2023.09.08 ネット活用

【食品メーカーのEC戦略】「美味しい」では売れない時代が到来!

こんにちは、北條です。
前回は、ネット通販がうまくいかない原因の4つをお伝えしました。

今回は、番外編として、もう1つ、重要な内容をお伝えします。

「美味しい商品なのに、ネットで売れない…」

もしかすると御社もこんなお悩みをお持ちかもしれません。

実は今の時代、「美味しさ」だけでは勝つことが出来ないようになってしまいました。

以前、ローソンの商品開発の方とお話する機会がありました。
ローソンは、うちの商品のような「和菓子」に力をいれているコンビニです。

そして、話していてとても驚いたのが、、、「原材料」にこだわり抜いていることです。
ローソンさんでは、「十勝産あずきを氷砂糖で炊いた….」というような商品を作っていたんですね。

氷砂糖!
(大手が質にこだわり抜いてきた..。)

ここに時代の変化を実感しました。

昔は、大手といえば、

・品質はそこそこ
・だけど流通量が多く
・安価

というイメージでした。

対して我々のような中小企業は、

・少し値が張るけど
・温かみがあって
・地方の良さが出ていて
・なおかつ原材料にこだわり抜いていて
・「美味しい」

そこが価値だったと思います。

つまり、コンビニや大手、スーパーよりも、百貨店に入ってるお店や、スーパーのギフトゾーンのお店、個々で展開する食品屋さん

こういった所の方が、品質が良くて、味に深みがあって、良いものだ。
という認識が、お客さんにもありました。

でも、最近は違います。大手も「味」や「原材料」を追求するようになりました。大手には購買力があります。なので、大手が力を入れた時点で、
我々中小企業は同じ土俵で勝負が難しい。

そう感じました。

大手は、低価格で高品質な素材を調達し、それを市場に流通させる。
そして、消費者の舌がどんどん肥えてきて..

もはや味で差別化ができなくなってるんです。

では、我々小さい会社はどうすればよいのか?

この解決策の1つが、「ブランドのストーリー」 です。
これを表現した商品を作ることです。

ネットでは、食品に触れられない、食べれない。

さらに、近場のコンビニで安くて美味しいものは手に入る。

だからこそ、誰かが作っている。心を込めて作っている。
というストーリーを表現することが強みになるのです。
残念ながらネットでは、「美味しさ」という価値が伝わりません。

そして、現代では、「美味しさ」の価値も下がってきています。

ネットで買い物するのが普通。

そんな人間性が希薄な世の中になってしまったからこそ、「人の心がこもった商品」は魅力として伝わります。

逆に、この辺りが表現できると、「ギフト」としての購入者が増える傾向にあります。

「ギフト」は高額でも売れるようになるので、我々食品メーカーにとって、メリットでしかありません。

もし、御社に魅力的なストーリーがあるのなら、それを全面に押し出した商品ページや見せ方も試してみましょう。

ちなみに、ストーリーが上手な会社は、楽天等で人気のメーカーを見てみると見つかると思います。商品だけじゃなく、人が表現されているはずです。

ぜひ、御社でも取り入れてみてくださいね。

きっと、お客さんの心に響くようになるはずです。

それでは!

北條 竜太郎

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