こんにちは、北條です。
前回は、ネット通販がうまくいかない原因の4つをお伝えしました。
今回は、番外編として、もう1つ、重要な内容をお伝えします。
「美味しい商品なのに、ネットで売れない…」
もしかすると御社もこんなお悩みをお持ちかもしれません。
実は今の時代、「美味しさ」だけでは勝つことが出来ないようになってしまいました。
以前、ローソンの商品開発の方とお話する機会がありました。
ローソンは、うちの商品のような「和菓子」に力をいれているコンビニです。
そして、話していてとても驚いたのが、、、「原材料」にこだわり抜いていることです。
ローソンさんでは、「十勝産あずきを氷砂糖で炊いた….」というような商品を作っていたんですね。
氷砂糖!
(大手が質にこだわり抜いてきた..。)
ここに時代の変化を実感しました。
昔は、大手といえば、
・品質はそこそこ
・だけど流通量が多く
・安価
というイメージでした。
対して我々のような中小企業は、
・少し値が張るけど
・温かみがあって
・地方の良さが出ていて
・なおかつ原材料にこだわり抜いていて
・「美味しい」
そこが価値だったと思います。
つまり、コンビニや大手、スーパーよりも、百貨店に入ってるお店や、スーパーのギフトゾーンのお店、個々で展開する食品屋さん
こういった所の方が、品質が良くて、味に深みがあって、良いものだ。
という認識が、お客さんにもありました。
でも、最近は違います。大手も「味」や「原材料」を追求するようになりました。大手には購買力があります。なので、大手が力を入れた時点で、
我々中小企業は同じ土俵で勝負が難しい。
そう感じました。
大手は、低価格で高品質な素材を調達し、それを市場に流通させる。
そして、消費者の舌がどんどん肥えてきて..
もはや味で差別化ができなくなってるんです。
では、我々小さい会社はどうすればよいのか?
この解決策の1つが、「ブランドのストーリー」 です。
これを表現した商品を作ることです。
ネットでは、食品に触れられない、食べれない。
さらに、近場のコンビニで安くて美味しいものは手に入る。
だからこそ、誰かが作っている。心を込めて作っている。
というストーリーを表現することが強みになるのです。
残念ながらネットでは、「美味しさ」という価値が伝わりません。
そして、現代では、「美味しさ」の価値も下がってきています。
ネットで買い物するのが普通。
そんな人間性が希薄な世の中になってしまったからこそ、「人の心がこもった商品」は魅力として伝わります。
逆に、この辺りが表現できると、「ギフト」としての購入者が増える傾向にあります。
「ギフト」は高額でも売れるようになるので、我々食品メーカーにとって、メリットでしかありません。
もし、御社に魅力的なストーリーがあるのなら、それを全面に押し出した商品ページや見せ方も試してみましょう。
ちなみに、ストーリーが上手な会社は、楽天等で人気のメーカーを見てみると見つかると思います。商品だけじゃなく、人が表現されているはずです。
ぜひ、御社でも取り入れてみてくださいね。
きっと、お客さんの心に響くようになるはずです。
それでは!
北條 竜太郎
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