2023.10.16

【未経験からの海外進出】この国が本当にオススメです

こんにちは、北條 です。

前回のメルマガでは、
貿易初心者だった僕が中国へ手を伸ばして失敗した話をしました。
そして、中国で200万ほど騙し取られ散々な思いをした挙句
最終的に香港での一発目の商談で初めての契約が決まったとお伝えしました。

貿易において「国選び」は非常に重要です。
大袈裟ではなくその後数年の事業の命運を分けるくらい大切です。
ある国へいけば数ヶ月で契約が取れて
相手先に親切にしてもらえて、売り上げアップも叶って
モチベーションがどんどん上がる…

かたやある国にいけば、競合だらけで価格が下がる上に規制が厳しくて通関でも苦労する、、
さらに悪質なビジネスマンが多くて初心者がカモにされる….
なんてこともあるからです。

こんなことになったら多くの人は心が折れて
貿易にマイナスイメージが付いてしまいますよね。
まずは現地の特徴を熟知して、適切な国を選ぶことが大切です。

では、初心者にはどこがおすすめなのか?
それについて本日お話ししていきますね。

実は前回のメルマガで
答えをお伝えしていますが…
おすすめなのは、「香港」です。
ここは本当におすすめです。
なぜか?

まず1つ目の理由です。
これはすごく実感しますが、香港は『親日国家』であること。

元々気さくで純粋な人が多い上に日本人に敬意をもって接してくれます。

これは実際あったことなのですが
僕が香港で会って話す人は大体の人が3-4回日本に来てるんです。

理由を聞くと、香港にはディズニーくらいしか娯楽がないから、
よく旅行といえば海外旅行。
そして近場の日本によく来ることが多いようです。

これがどういうことかというと、ほとんどの香港の人が
日本の味に慣れているということです。
つまり、僕ら普通の日本人が想像しているよりも
香港の日本食マーケットは大きいんですね。

同じ親日だと台湾も挙げられますが台湾はオススメしません。
なぜなら、台湾は物価がとても安いし国土が比較的広いので自給率も高い。
さらにそこに加えて関税が高いので日本の商品をいれると、
「たかっ!」っとなってしまって
あんまし売れないというのが、私の実体験です。

香港以上に台湾は親日な方が多くて、商談会や展示会に出展すると非常に高い確率で
大歓迎されます。
ぜひ弊社で扱いたいと言われます。

ところが、台湾旅行に行かれたことがある方はおわかりかと思うのですが、
台湾は食べ物の価格がとても安く、かつ美味しい国です。
ですから、見積もりを出すと「思ったより高いですね・・・」
と言われてトーンダウンしてしまうというケースが多いように思います。

その点香港は国土が小さいから、国で作るものがやたら高くなる。
だからほとんどの食品が輸入に依存しています。
また香港の基幹産業は貿易と金融業で、
一人あたりGDPも49,000USDと日本の46,000USDを越しています。
だから日本の価格でも付いてこれるのです。
ですので、まずは香港で輸出に慣れるのが非常に大事ですね。

続いて香港での貿易が成功しやすい2つ目の理由。
それが言語です。
香港は英語が基本的に使えます。

もちろん取引先は、日本食を輸入している商社ですので
日本語が話せる人がいることが多いです。
香港フードエキスポなど展示会でも、日本語で話しかけられて商談することも
とても多いのであまりに違和感がないので驚かれると思います。

でも、流石に空港や業者などは現地語になってきます。
そんなとき、中国本土はすべて中国語です。

中国語だと電話はもちろんメールもかなりきついですが、
香港は英語が基本的に使えるのでこの点も安心できるポイントです。

DEEPLなど高精度な自動翻訳ツールを使えば、英語がほとんど使えない方でも商談可能です。
そして3つ目の理由。
それが、小さい国だからそもそも外国への依存が大きい。という点です。

例えば日本の食物自給率は40%弱と言われていますが、香港は何%かご存知ですか?
・・・
・・

答えは「1%」です。
驚きですよね。

つまりほとんどの食物を国外に頼っているんですね。
そんな中でも美味しくて質の高い日本製の食物は人気です。
つまり外国産のものを国内で流通させないと、香港人の食の供給が干上がってしまいます。
ですから外国産を流通させるというのが大前提として輸入通関がとても、スムーズにできているということです。

そして4つ目の理由。
それが、「規制がほとんどない」点です。

ご存知の方も多いと思いますが、日本の食品は海外食品に比べて
食品添加物が非常に多いです。
そして海外では添加物の基準が日本よりも厳しい。

そのため実は、多くの国では日本で売ってるものを
そのまま持って行くことはできないところが多いのです。
ですが香港はそれがゆるい。
日本よりも多少厳しいですが基本的に変わらないようなものです。

つまり、「よし!入れよう!」となったらすぐに入れられることがほとんどです。

最後の理由です。
それが、関税がかからない点。

つまり日本から輸出するのに物流費が安く済むんです。

こう考えるとめちゃめちゃ良い市場だと思いませんか?

僕が貿易始めたての頃、知っておけば良かった…
とつくづく思います。

前回お伝えしましたが、初心者の人は中国は絶対やめるべきです。

共産圏で規制がものすごく厳しいし、良い人を見極める力が必要になってきます。

人口が多いので1発当たればものすごい利益になりますが、
それなりに大手の競合も多いし、
良いビジネスチャンスに出会うのは本当に難しいと感じます。

言語は中国語オンリーだし大陸なので、自力である程度の食品は用意できる。
そうすると自ずと外国に求める基準も高くなるんです。
だからよっぽど野心がないならば、中国は本当におすすめしません。
基本この国は中小企業のマーケットじゃなくて大企業のマーケットでしょうね。

ちなみにこれは本当に余談ですが、
僕、近所のあべのハルカスで毎回中国人に間違われます。
そんなに中国人っぽいでしょうか。。?(笑)

北條 竜太郎

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