2023.11.13

【人手不足】採用の本質

こんにちは、
北條です。

本日は、人手不足の解消について
新たな視点からお話しようと思います。

ここから数回にかけて採用に関する情報をお届けしようと思います。

私も食品メーカーのいち経営者であるので採用に関してはそれなりに苦労してきました。

どら焼きメーカーの茜丸の方では本社の従業員、工場の従業員、事務員、営業、、

茜丸マーケティングLABO.の方では、コンサルタント、事務員、アルバイト色々な方を採用してきました。

さらに、周りの社長さんと話していても、皆さん本当に苦戦しており、採用の相談に乗ることもありました。

ですので、今日からは、、

・募集の際の注意点
・採用面接の際の注意点
・採用ページで使えるテクニックなど
採用に役立つ情報をお伝えしていこうと思います。

ただ、これらのテクニックをお伝えする前に採用を成功させる大原則を1つお伝えしようと思います。
人によっては耳が痛い内容かもしれませんが…
長年採用をしてきて、ここがうまくいっていないと何をやってもうまくいかないからです。

その大原則とは…

===================
大原則:中身を磨くこと
===================

いきなり本質的な話になりますが、まず会社の中身を良くすることが大前提なのです。
『良い人材を面接に来させる方法』はいくらでもありますが、まずは会社自体を魅力的にしない限り良い人が来ても抜けていってしまいます。

残念ながら、食品業界は比較的人気がない職種です。
これだけ人手不足と騒がれようとも人気職種には応募が殺到します。
こんな時代でも、GoogleやAppleには優秀な社員が集まるはずです。
食品業界は平均年収も高くないので職探し先としても優先順位は下がってしまうのですね。

ですので、まずは
・会社自体を良くしていく
・環境を良くしていく
という努力は必要不可欠だと思います。

では、何から行なっていけばいいのか?
改善ポイントを3つお伝えします。
===================
改善ポイントその1:
売上よりも、
商品の粗利率を重視する
===================
まずは商品や事業構造を改善する必要があリます。

もし御社が利益率が低い商品をたくさん作っているようでしたら粗利を上げるような仕組みが必要です。
なぜなら粗利率を増やさないと従業員に還元ができないからです。

「利益率が低くても、利益額が維持向上できれば良いのではないか」
という人もいそうですがメーカーの場合は違います。
例えば商社のようなビジネスであれば
売上が増えても必要なマンパワーは必ずしも増大しません。

しかし、メーカーであれば生産性に限界があります。
例えば、茜丸のような餡メーカーはカジワラという機械メーカーの釜(ニーダー)を使用していることが多いです。
当社は中堅メーカーですが、大手でも同じです。
つまり大手でも中小でも従業員一人あたりの生産性はさほど変わらないという事態が往々にして起こっているのです。

つまり、売上をあげても粗利率が低い場合、
従業員ひとりひとりに給与として還元できる粗利がない。
よって売上がいくらおおきくても商品としての粗利益率が低い場合
従業員に賃金を上げることができない。
よって結果的に人手不足から抜け出せないのです。

===================
改善ポイントその2:
見た目・印象の整備
===================

茜丸もここは努力が必要だと感じています。
例えばうちは作業着があまり綺麗ではありません。
これは作業上致し方ないのですが..
あんこを作るので小豆から出る汁(灰汁)が、白い服に染み込んでしまいます。

この例にあるようにそもそも工場勤務はキラキラしているイメージを持たれてません。
ここは工場という性質上改善が難しい箇所でもありますが、

例えば、工場内を清潔に保つとかそういった努力で賄えるところは
綺麗に見せるべきだと感じています。

でも、
「それで職場が嫌になるなら、
 従業員の甘えじゃない?」
と思われるかもしれません。
そのお気持ちはとてもわかります。

でも、我々が育った時代とは応募者が職場に持つ期待や条件が変わってきています。
今の若い人は、職場のイメージや、環境をとっても重視します。
人間関係と同じで、相手の立場になって考えないと人を惹きつけることは難しいです。
ですので、ここは自分たちの価値観を捨てて相手目線で考えてみましょう。

===================
改善ポイントその3:
環境の整備
===================

今のお話と関連しますが、環境の整備も非常に重要です。

・働く人の性格が悪い
・空調が調子悪くて、夏は過ごしずらい
・不潔、過ごしずらい

求職者にとってここが最も重要な部分かもしれません。

採用まではいい感じだったけど働きに来て初日で辞めてしまうケースも
これまでは多々ありました。
朝来て、そのまま採用したばかりの社員がいなくなってしまう。
そんな情けないことが、実際に茜丸では起こっているのです。
それは環境が思っていたよりも悪かったからかもしれません。
こうしたミスマッチを解消する策を次回からお伝えしますが、
そもそもできるだけ環境を良くしようと心がけることが
長く働いてもらうために何よりも大事なのです。

===================
まとめ:
採用コスト削減のために..
===================

今日は極めて本質的な話でした。

勤務地が田舎ですと1人採用するのに大金がかかります。
兵庫の山奥のメーカーさんで、求人広告を1年出して気がついたら200万円
掛かっているということも実際に聞いたことがあります。
たった一人の現場作業員を採用するためにです。

ここで終わればいいですが入って・辞めてを繰り返したら会社の損失は膨大な金額になります。

===================
採用がうまくいかない会社の
無限ループ
===================

結論、採用がうまくいかない会社がずっと陥ってるループがあります。

うまくいかない会社は、この1.と2.をぐるぐる回ってます…。

1. 外から見た魅力がない会社は採用が難しい
=そもそもエントリーしてもらえない

2. 内部に魅力がない会社は入っても続かない
=環境が悪いと仕事が続かない

3. 結果、1.と2.の繰り返しでコストが無限にかかる

これこそが僕がこれまで学んできたことです。
逆にここを抜け出せば採用はうまくいかせることができます。
優秀な社員をコストを抑えて集めることができます。

次回からはその具体的なテクニックをお伝えしていきますが、

今日お話しした本質の部分で
「ギクっ」と来るものがあったならばぜひ早めに改善してください。
ぜひとも失わなくても良い無駄なコストを増やす前に、、

それでは、またメールします。

ありがとうございました。

北條 竜太郎

お気軽にお問い合わせ、ご相談ください。