こんにちは、北條です。
前回のメルマガでは、「会社の理念」を後世に引き継ぐ”承継”についてお伝えしてきました。
今の食品メーカーは、2代目、3代目の人が多いと思います。
僕自身3代目になりますが、会社の理念を引き継ぐと言うのは想像以上に難しいことです。
多くの会社では、事業の「継承」はされていますが理念の「承継」がされていません。
この2つは似ている単語ですが意味が異なります。
継承は、財産や会社などの形あるものを受け継ぐこと。
一方で承継は、先代の理念や想いを受け継ぐことです。
・親の作った会社をそのまま受け継いでなんとなくで会社をやってる
そういったものは、継承ができていても承継ができていないケースと言えるでしょう。
今日は、ここ最近話題の、、、
まさに「承継がうまくいっていない」事例をお伝えします。
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ビッグモーターの事例
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今世間を騒がせているビッグモーター問題ですが、ここにも「承継」の問題があります。
ビッグモーターの二世に当たる 元副社長は、早稲田を出てアメリカのMBAを取っておりかなり優秀な人なんだと思います。
2代目の方でよくあるケースですが、創業者の方がうまくいっているので裕福な家庭な人が多いです。
勉強も十分にできて、知的水準が高い人が多い。
でも、それが実家の会社にそのまま入ってミスマッチになるケースはよくあります。
例えばビッグモーターは、昔から営業ゴリゴリのやんちゃなタイプの人が多い会社のイメージです。
そういった会社の風土に入っても合わないケースがあります。
さらにもう1つの重大な問題。
それは、うまく馴染んだとしても二世がどんどんダメになっていってしまうケースです。
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家業にそのまま入った二世のよくある問題
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家業にそのまま入った二世のよくある問題..
それは、いきなり上の立場に入ることです。
多くの社長は、子供を事業に入れるとき平社員からスタートさせません。
いきなり、人を使う立場に入ります。
これの問題は、現場を知らないしリーダーシップとは何かを知らない。
そんな状態で、いきなり人を管理する良いポジションに入ることです。
創業者のように0から苦労して立ち上げてない会社で最初から人を指示する立場に立つと、おかしなことになります。
人によっては、強欲になったり
人によっては、人の気持ちがわからずうまくいかなかったりして必ず社内で問題になります。
そして従業員は社長の子にきつく言えないので、その問題点は大きくなるまで明らかになることは少ないのです。
でも、無理もありません。
戦後の激動の時代でいかに生きるか?を考えて会社を作り上げた父親の苦労と志は、
裕福で恵まれた環境で生まれた子供に簡単には伝わらないものです。
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では、どうすればよかったのか?
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僕が考えるに、これの解決策は後継者に起業させるか子会社として独立したスタートアップ企業で働かせることです。
会社として完成され成熟した会社にいきなり入れないこと。
例えば、ビッグモーターならその資金力で例えばEVですとか新しい分野で起業をしても良かったかもしれませんね。
早稲田やMBAの仲間と起業したら知的水準や目線が一緒だったりして上手く行った気もします。。
最初から数百人のリーダーにはなかなかなれないものです。
数人の会社でまずは第二創業を経験し、そこで、先代が経験してきたものを追体験させてあげるのが1番です。
「かわいい子には旅をさせよ」という言葉がある通り理念を後世に伝えるためには、言葉で伝えても意味はなく
実際に子供が成長できる自発的に学び経験ができる環境に入れることが大切です。
その1つの選択肢として、
今お伝えしたような【第二創業】があります。
前回のメルマガで弊社茜丸の事例をお伝えしました。
当時創業者の祖父は、戦時中、戦後の時代で生活するためにいかにお金になることを見つけるか?
と言う視点で創業しています。
「創業時代のアグレッシブな会社経営への熱意」
こういった”理念”を「承継」するためにはその思いを受け取った上で、自分で一から事業を始めてみることです。
そう言う意味でも、第二創業はやってみる価値があると思い僕は現在の茜丸マーケティングLABO.を起業しています。
次回はこの第二創業について詳しくお伝えしたいと思います。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
北條 竜太郎
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