こんにちは、北條です。
御社は欧米への進出に興味はありますか?
今日はこれから儲かるマーケットの2つ目:欧米・ヨーロッパ市場についてです。
欧米輸出をやりたい!という声はよく耳にします。
ただ、最初にお伝えしたいのは、基本的には中級者向けということです。
というのも、アジア諸国への輸出に比べて、欧米はとても距離が遠いですよね。
食品メーカーである以上、何か品質に問題が発生したときにすぐに対処できる距離感である必要があります。
そういった意味もあって、これまでのメルマガでも、まずはアジアへの進出を推奨していました。
ヨーロッパだと、飛行機で12時間かかるので、問題が起きたら対処が難しいですよね。
実際、ヨーロッパに輸出している食品企業は、まずは、アジアで実績を積み上げてから進出しているケースが多いです。
ただし….
中には、最初から欧米を目指したほうが良い会社があります。
それが、「アルチザン」というものです。
「アルチザン」とは、大量生産の対比となるワードで、「職人が手をかけて作り込んだ商品」のことを指します。
昔から欧米では、「手のかかった食品」が、とても人気です。
アジアでは全くそんなことはないですよね。
大量生産で安いものが人気で、そういったものが市場の大半を占めています。
実際、香港に「アルチザン」の商品を持っていくと、「高い」と一蹴されてしまいますね。
でも、、欧米の場合は別です。
欧米では、
・こだわった素材
・見た目の美しさ
・希少な素材
・手のかかった見た目
こういったものに魅力を感じる文化があります。
規模が小さい会社であれば、1つの商品に手をかけていて、あまり安売りをしたくないこともあるでしょう。
そんな会社が海外に出る時、アジアよりは欧米の方が成功する確率が高いですね。
例えば、「干菓子」をご存知でしょうか?
干菓子とかは欧米で人気が出やすい典型的な「アルチザン」です。
見た目に拘っている、
素材に拘っている、
職人が作っている。
そんな商品であれば…
最初から、欧米への進出を考えてみても良いと思います。
ただ、もちろんアジアに比べて欧米進出へのハードルはいくつかあります。
1つ目は、「距離」です。
先程もお伝えしましたが、単純に遠いので、輸出に時間がかかることがあります。
東南アジアなら2-3週で入れることが出来ますが、
ヨーロッパだと、1ヶ月以上かかることがあります。
赤道直下の航路を通るので、かなり遠くなるんですね。
この問題は、食品ではどういう影響が出るか?
「賞味期限」の問題です。
アジアへ輸出するよりも、賞味期限が長いものじゃないと商売になりませんね。
2つ目は、「オーガニック」の問題。
欧米では、「オーガニック」の比率が非常に高いです。
これは次回のメルマガで「儲かる新たな市場」として紹介予定ですが、
商品の種類によってはオーガニックじゃないと売れないケースがあります。
日本では普及していないので、ここがネックになりますね。
あと、3つ目として、「品質検査」の厳しさ です。
欧米は日本に比べて、食品の品質検査が厳しいです。
特定の食品には、放射能の検査が入ったり、FSSC 22000が必要なことも非常に多いです。
なので、欧米での販売は、中小企業、零細企業に近い会社の方が向いているかも知れません。
いずれにせよ、「アルチザン」の食品出ない限りは、欧米はハードルが高いのが現状ですね。
まずは、アジアから入って、その後、欧米に広げていく形が僕が最もオススメしている展開方法です。
御社ではどうか一度確認してみてくださいね。
次回はこれから儲かるマーケットの3つ目:「オーガニック市場」についてです。
「オーガニック」は、思ったよりも簡単に導入できる上に、輸出対象国の選択肢を大幅に広げることができます。
次回のメールも、楽しみにしていてくださいね。
それでは、また。
北條 竜太郎
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