こんにちは、北條です。
前回までのメルマガで、食品メーカーに今後訪れる「自動化の波」についてお伝えしてきました。
今後
・人手不足が深刻化
・大手流通のM&Aによる
発注量の増加
・政府もロボット化への補助金を用意
といった背景から、食品メーカーにロボット化の波が訪れます。
そして、その波に乗ったメーカーが競争力を維持する時代が訪れるでしょう。
そのため、少しずつでも良いので自動化を推し進めていくことが非常に重要と考えています。
ただし、、
大規模な投資を行う場合はある注意点をお伝えしておきたいです。
それは「ロボットメーカー」1社との取引では限界があるということです。
通常ロボットを導入しようとしたら、ある1社と取引をして進めていくと思います。
ですが、食品工場の場合は、大型のロボや小型のロボを生産ラインに沿って組み合わせる必要があります。
そして、ロボットメーカーは
・大型ロボが得意な会社
・小型ロボが得意な会社
それぞれ分かれています。
つまり、「1社の1台」ではなかなか完結しません。
なので、ロボット会社に相談を持ちかけるよりも複数のロボットを横断的に把握し組み合わせて生産ラインへの導入を提案できる存在が必要です。
これは例えば、
・コンサルタント
・代理店
・商社のような
特定のロボットメーカーに縛られずに少し上の視点から提案ができる人に依頼するのが有効ということ。
ここだけ、ご注意ください。
それでは本題の「生産ラインへのロボット化」についてお伝えしていきます。
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食品工場へロボット導入するメリット
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まず改めて、ロボット化するメリットをお伝えします。
よく挙がるのがコスト削減ですが、それ以外にも大きなメリットがあります。
1) 生産効率の向上
ロボットを入れることで人手に比べ、高速で一貫した作業が可能。
これによって生産量の増加が見込める。
2) コスト削減
長期的に労働コストやエラーによるロスコストが大幅に改善する。
3) 品質の一貫性
人手の作業に比べてばらつきが少なく製品の品質を一定に保つことができる。
4) 労働環境の改善
重労働や危険作業を機械が担うので労働環境が向上する。
コストに関して言えば今現在はロボット導入のお金がかかるので短期的には大きな効果はありませんが、
今の人手不足の時代に人を配置しなくて良いというメリットがとても大きいです。
朝から晩まで同じ作業を繰り返してもミスが起こらないし疲労もたまりません。ロボット導入期の今では、コストの削減というよりも
人手を削減できることに大きなメリットがあると感じています。
ただ、ロボット導入に際してもちろん課題もまだまだあります。そのいくつかをご紹介します。
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食品工場へロボットを導入する課題
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1) 技術力の不足
最新技術の導入・運用には専門的な知識や経験が必要となりますが、
中小企業にはそのような人材がいないことがほとんどです。
生産技術部門においても高度なロボット技術を扱える人が少なく、それが食品メーカーへの導入を圧倒的に遅らせている原因です。
2) 教育・研修の限界
新しい技術に関して研修や教育を受けるリソース、時間が限られているため導入に大きなハードルが生じています。
3) スケールの課題
市場で提供されている自動化設備は、大量生産を前提として設計されていることが多く、中小規模の生産に併せてカスタマイズするのが
難しい傾向にある..。
このようにまだまだ導入に際して課題はあります。
ですので、高度な自動化を一気に推進することは非常に難しい。
中小企業にとってのロボット化・自動化導入の第一歩として大事なのは、
部分部分での自動化を少しずつ推し進めていくことです。
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まずは「どこを自動化するのか?」を決めること
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中小企業ができる部分的な自動化として以下の3つがあります。
1) 物理的自動化
ロボットアームやコンベアベルトなど物理的な動作を代替する技術
2) プロセス自動化
生産工程の流れや手順を自動制御する技術
例えば、温度、圧力を感知して機械を制御するセンサーシステムなど
3) 情報自動化
生産に関連する情報収集、解析、管理を自動化する技術。
例えば、
IoT技術を用いた生産データのリアルタイムモニタリングやAIによる品質判定など..。
少し難しいお話でしたが、考え方としては、まずは「1人の労働力」を減らすこと
そういった考え方を持ち、
「あの作業、もしかすると自動化できるのでは?」
という視点で製造プロセスを見ていただきたいです。
「人がチェックしてるけど本当に人がいるのだろうか?」
そういった視点をもって、小さなところから自動化を推し進めていけば、やがてこれから来る自動化・ロボット化の時代に
参入していくことができます。
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終わりに
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先日ロボットメーカーとお話する機会がありました。
しかしながら単純に機械が高いことと、今は電子部品、自動車業の方が単価が高いので
食品メーカーと協働しているロボットメーカーは稀とのことです。
ただ、今後確実にロボットの値段が落ちてくる時代がやってきます。
補助金もリリースが予定されているので、これを機に新たな挑戦をするのも良いと思っています。
ロボを使っているということで、他社に対する競争優位性にも繋がるはずです。
ぜひ、情報を少しずつ集めることから始めてみてください。
北條 竜太郎
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