こんにちは、北條です。
前々回のブログで、当時付き合いのあったコンサルタントからの助言により、茜丸が「カタログ通販」を始めた経緯をお話ししました。
実は僕自身、茜丸だけでなく、もう一つの事業であるアカネサスにおいてもコンサルタントを活用しています。
僕もコンサルという立場にいる以上、このテーマは少し話しづらいところではあるのですが……
今日は、コンサルをどう使えば成果につながるのか、正しい活用方法について、自身の経験からお伝えしたいと思います。
いきなりですが、結論からお伝えします。
コンサルは必ずしも「答え」を持っていません。
この一文を見て驚いた方もいるかもしれません。
「じゃあ何のためにコンサルにお金を払うの?」と思う方もいるでしょう。
でも、僕がたくさんの経営者と接し、自身でもコンサルを受けてきた中で感じたのは、
「正解を教えてください」というスタンスだと、うまくいかない
ということです。
コンサルが持っているのは、「一般化された情報」や「汎用性のある成功法則」です。
例えば、ある食品メーカーがネットで商品が売れないという悩みを持っていたとします。
コンサルは、食品業界の傾向や、ネット通販で成果を出すための一般的な要素についてアドバイスします。
ただし、受け手である会社のほうが、
会社の規模感
顧客の特性
社内体制
などについては、当然詳しいのです。
つまり、「汎用の法則」をそのまま当てはめたとしても、自社に合うとは限らないということ。
僕の場合、業務用通販において「カタログを導入すべき」とアドバイスをもらい、実際にうまくいきました。
でも、それはたまたま茜丸の状況にピッタリ合っていたからに過ぎないのです。
重要なのは、コンサルの提案をヒントとして受け取り、自社で試行錯誤してアレンジしていくことです。
やってみて、結果を検証し、調整しながら自分たちに最適なスタイルを作っていく。
それこそが、「正しいコンサルの使い方」なのだと実感しています。
では、いつコンサルを活用すべきか?
僕の経験上、それは「事業のスタートダッシュ」のタイミングです。
たとえば、
売上が上がらない
利益が出ない
何をどう変えればいいか分からない
こういった状況下では、社内で問題点を見つけ出すのが難しいもの。
だからこそ、第三者の視点を入れて、冷静に状況を分析してもらうことが重要なのです。
ただし、ここでも注意点があります。
同じノウハウでも、使う人や会社によって成果は異なる
経営者のキャラクター
組織の体力
実行力や現場の理解度
こうした要素で、できること・できないことが変わってくるのです。
コンサルの提案は、あくまで参考材料。
そこから先は、自分たちで客層や営業手法を見つけていく努力が必要です。
自分たちでアレンジし、工夫し、自社の文化や強みに合った方法を構築する。
それが、唯一無二の「成功法則」になると、僕は感じています。
今日お伝えしたかったのは、
経営課題の“正解”を持っている人は、外にはいない
ということです。
外部にヒントはあります。
でも、最終的に壁を乗り越えるのは、経営者自身であり、その会社の社員です。
この視点を持って、コンサルタントを正しく活用できるようになると、会社の成長スピードは一気に変わります。
ぜひ、今後の参考にしていただけたら嬉しいです。
それではまた。
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