こんにちは、北條です。
突然ですが、次のうち、どちらが正しいと感じますか?
「日本の物価は世界的に見て高い」
「日本の物価は世界的に見て安い」
多くの社長さんとお話をしていると、今でも「日本の物価は高い」というイメージを持たれている方が非常に多いです。
確かに90年代を振り返ると、
アメリカの物価は安い
日本の物価は高い
という印象が強く、当時は世界的にも“物価が高い国”として知られていました。
そして今でも、国内に住んでいれば、物価が「安い」と感じることはあまりないかもしれません。
しかし、世界的に見れば今の日本は“物価の安い国”になりつつあるという、驚きのデータがあります。
今回はその実態と、これから取るべき対策についてお伝えしていきます。
人事系コンサル会社「マーサージャパン」が、世界各国の駐在員の生活コストをランキング化したデータがあります。
このランキングを見ると、2014年時点では東京・大阪ともにトップクラスの物価水準でしたが、2024年には大きく順位を下げています。
東京:7位 → 49位
大阪:11位 → 146位
なんと、台北(台湾)よりも大阪の方が物価が安いという結果です。
最近、台湾の有名店・鼎泰豊(ディンタイフォン)の大阪店舗と台湾本店の価格が、ほぼ同じくらいになっているという話を耳にしました。
「日本よりも物価が安い国」という印象を持っていた台湾と価格が並ぶとは、少し驚きですよね。
さらに、私が毎年訪れるバンコク(タイ)でも、物価の高騰が続いています。
牛串が3,000円を超える
普通のレストランで4,000円かかる
など、日本と比較しても決して安くはありません。
「円安の影響で物価が安く感じるのでは?」という疑問もあると思います。
もちろん、為替の影響は無視できません。
ただし、円の価値が約2/3になった一方で、物価水準そのものは香港やバンコクなどで数倍に上がっています。
つまり、円安だけでは説明がつかないレベルで、各国の物価が上昇しているというのが実態です。
ご存知の通り、日本の食料自給率は非常に低く、多くの原材料を輸入に頼っています。
このような状況下で、世界の物価が上昇し続けると、輸入コストは上がり続ける。
その一方で、国内市場では「高く売れない」ため、利益を出すのが難しくなってきます。
まさに、
高く仕入れて、安く売るという、ビジネスとしては最も避けたい構図に陥ってしまうのです。
とはいえ、これは決して悲観的な話ばかりではありません。
この状況を乗り越えるために、私が考える2つの生存戦略をご紹介します。
まずは、「世界市場」に目を向けることが前提になります。
世界の物価が高くなっているということは、日本から見れば**“高く売れる市場”が増えている**ということ。
国内市場が縮小していく中で、輸出に目を向けることは、これからの時代において極めて重要だと考えています。
ただし、ここには注意点もあります。
日本国内での生産は、人手不足やコスト高の課題があります。
そのため、「同じ品質の商品をより安く、より大量に作る」ためには、海外生産を活用するのがおすすめです。
実際、タイでデザートを生産している「十勝サンフラワー」という会社があります。
この会社は日本の大手コンビニにも商品を卸しており、日本の品質を保ちながら、コストを抑えた海外生産を実現しています。
タイやインドネシアのような国では、まだまだ労働力が豊富です。これらの地域をうまく活用することで、大量生産の体制が構築できます。
一方で、日本でしか生産できない価値ある商品を作る、というアプローチもあります。
代表的なのは、
あまおう(いちご)
お米
日本酒
高品質な果物など
日本ならではの価値がある商品は、“高付加価値品”として海外で高く売ることができます。
つまり、「安く作って、高く売る」という商売の原理を実現するためには、付加価値戦略×輸出が非常に有効なのです。
今後、日本国内だけでのビジネス展開は、ますます厳しくなっていくでしょう。
だからこそ、今このタイミングで「海外市場」への挑戦を始めてみませんか?
現在、未経験の方でも海外輸出の第一歩を踏み出せるよう、「食品輸出無料相談会」を開催しています。
JETRO・中小機構・補助金の活用方法から、実際のステップまでをお伝えしています。
うちの商品はどの国に合うの?
どの展示会に出ればいい?
輸出までに何を準備すればいい?
費用感はどれくらい?
など、疑問がある方はぜひご参加ください!
📞 お電話でのお問い合わせも受け付けています
北條直通:080-3939-8081
今後、ビジネスの明暗を分けるのは「視点の違い」だと思っています。
国内だけを見るのではなく、世界という視野を持つことが、今後の成長への鍵です。
少しでも興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
それではまた。
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