こんにちは。
アカネサス代表の北條竜太郎です。
私がまだ若手経営者だった頃、
ある70代のベテランコンサルタントから
こう言われたことがあります。
「経営者の能力は、移動距離に比例する」
当時はよく分からなかったこの言葉の意味が、
年を重ねるごとに身に沁みてきます。
経営者とは、
“考える時間があるから経営者”なのではなく、
“考えてしまうから経営者になる”のだと思います。
そして、その思考は机の上だけでは育ちません。
歩きながら、移動しながら、旅の途中でこそ、
発想は深まっていくのです。
私は観光旅行をほとんどしません。
その代わりに、訪れた土地では必ず
現地の食品メーカーや飲食店、気になる店舗にアポを取り、
経営者に会い、工場や厨房の裏側を見せてもらうようにしています。
そこで得られるのは、商材の情報ではなく、
その土地の思考・文脈・温度感です。
グルメ雑誌やSNSでは決して得られない、
「空気の厚み」があります。
私は、たとえこちらが“買い手”の立場でも、
可能な限り自分から現場に足を運ぶようにしています。
そのほうが、得られる情報の量も質も圧倒的に違うからです。
もちろん、相手に来てもらうこともできます。
しかし、自分から出向くことで、
商談や関係の構造的主導権を取り戻せます。
目線を合わせるのではなく、
相手の現場で相手の思考を感じる。
すると、商談が「取引」から「学びと信頼の交換」へと変わるのです。
情報とは、待っていてもやってきません。
受け取るものではなく、構造的に拾いに行くものです。
そして、自ら移動し、出会い、感覚を持ち帰ったとき、
それは単なるインプットではなく、
**経営者自身の“戦略素材”**になります。
私はこう思います。
経営者というのは、何らかの人間的魅力が必要です。
それはカリスマ性や資本力ではなく、
「この人から何かを学びたい」と思わせる力。
そしてそれは、後天的に鍛えられる。
読書で思考の奥行きを、旅で感受性と構想の射程を磨く。
この2つの積み重ねが、経営者の“にじみ出る知性”を形づくります。
どれだけ情報社会が進化しても、
現場を歩かなければわからないことがあります。
移動しない経営者に、
本当の意味で広がる発想は生まれません。
「地方から来る人ほど、視点が鋭い理由」
をテーマにお話しします。
北條竜太郎
アカネサス株式会社 代表
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