2026.01.16

地方から来る人ほど、視点が鋭い理由

こんにちは。
アカネサス代表の北條竜太郎です。


「経営者の能力は移動距離に比例する」その続編として

前回の記事では、
「経営者の能力は、移動距離に比例する」
というテーマで、
**“旅はオフではなく情報投資の時間”**である
というお話をしました。

今回はその続編として、
「地方から来る人ほど視点が鋭い理由」
について掘り下げます。


地方から来る人の「情報密度」はなぜ違うのか

東京のセミナーや勉強会で、
「この人は思考が鋭い」と感じる経営者に
出会うことがあります。

そうした人物の多くが──
地方からわざわざ来ている人です。

考えてみれば当然です。
時間と交通費をかけてまで情報を取りに来るということは、
すでにその時点で
「情報の優先順位」が明確だからです。

アクセスの容易さではなく、
“自分から取りに行くかどうか”で情報の質が決まる。

この姿勢の差が、
思考の濃度の差として表れています。


リモートの時代だからこそ「現地に行く意味」がある

いまやオンラインで学べる時代。
だからこそ、“あえて現地に行く”ことの価値が際立ちます。

距離を越えてくる人は、
内容だけでなく、
その場の空気出会いまで含めて
受け取りに来ている。

だからこそ、
情報の定着度も変換スピードも圧倒的に速いのです。


地方だからこそ持てる「具体的な問題意識」

地方の経営者には、
東京では見えにくい現実を
リアルタイムで感じている人が多い。

人口減少、交通網、農業構造、地方銀行の動き──
そうした“地に足のついた課題意識”があるからこそ、
彼らの発言には具体性と切迫感があります。


「即決できる人」が、距離を越える

私は海外の展示会視察ツアーを
小規模ながら毎年開催しています。

その中でいつも感じるのは、
**「即決する人」と「そうでない人」**の違いです。

今年のタイ視察では、
私自身が携帯を紛失するという
小さなアクシデントもありました。
それでも、
「来てよかった」と心から思える出会いや情報がありました。

特に印象的だったのは、
紛失した携帯をタクシーの運転手が
ホテルまで届けてくれたこと。
その誠実さに、“タイらしさ”を感じた瞬間でした。

こうした体験こそ、
距離を越えて現地に行かなければ出会えないもの。

そして、アクシデントそのものが、
旅の本質でもあるのです。


行く人と行かない人の「決断力の構造」

即決して「行こう」と言う経営者と、
「今は忙しいから」と避ける人では、
明らかに素養が違います。

即決する人が暇なわけではありません。
むしろ多忙であっても、
「無理をしてでも学びたい」モチベーションがある。
その行動力が、
結果的に視野の広さや戦略の厚みを生んでいくのです。


「このままでは限界がある」と自覚している人たち

私が感じるのは、
地方から来る経営者ほど
**「このままでは限界がある」**と自覚しているということです。

今いる土地や業界の枠に収まっていたら、
成長もチャンスもない。
だから、あえて距離を越えてでも学びに来る。

彼らは情報を取りに来ているのではなく、
こう言っているのです。

「この場所から出ないと、
自分の考えが変わらない。」


構想力とは「現状を打ち破る意志」

構想力とは、
知識の多さではなく、
現状を打ち破る意志があるかどうか。

距離を移動できる人は、
思考の限界をも越えようとしている。
そして、そういう人にしか見えない景色が、
確かに存在します。


次回予告

次回は、
「旅で得た感覚は、戦略の言語になる」
というテーマでお話しします。


北條竜太郎
アカネサス株式会社 代表

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