こんにちは、北條です。
今日からは、多くの食品メーカーが頭を抱えている問題
=【人手不足の解消】についてお伝えしていきます。
解消策の中でも、「機械化、ロボット化、自動化」をテーマに、お伝えしていきます。
結論からお伝えすると、、
食品業界はこれから自動化やロボットの導入は”必須”になってきます。
まずはその理由から。
↓ ↓ ↓ ↓
現在、食品業界では大手流通会社のM&Aにより発注ロットが大型化しています。
つまり、一定量生産できる会社に依頼が集中するように変わってきているということ。
ただ、、、、
食品工場での勤務は待遇が悪い事が多く、寒かったり、暑かったりで労働環境が悪いため慢性的な人手不足に悩まされています。
そんな事情もあってこれから零細企業の倒産・廃業が相次ぐと言われています。
コロナのゼロゼロ融資を利用し、返済が始まっているけど
この原材料高騰でダメージを受け、経営破綻に陥るケースが急激に増加。
その上、人手不足で生産量を上げることもできません。
今後生き残るためには、、
そうです。手を打っていく必要があります。
人手不足についてはこれまでお伝えしてきたように
採用サイトの充実化や待遇改善によって長期的に改善していく必要があります。
ただ、もうひとつの方向性としてロボット化、DX化、自動化について今後のメルマガでお伝えしていきたいと思います。
というのも、「省力化補助金」なるものが、2024年の3月にスタートすると言われており、
それ以外にも、3億円〜50億円という大型補助金も出てきている状況です。
政府としても人手不足について本腰を入れて対策を進めてきているし、
今後数年はロボット、DX、自動化といったテーマが食品業界でホットな話題になるのは確実な状況といえます。
ただ、、、
実際のところ、食品業界でロボット化はあまり進んでいません。
なぜなのか?
その理由は明確で、「値段が高いから」。
食品工場でいわゆる「協働ロボ」という人型のロボットを導入すると2-3000万はかかります。
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なぜこれほどまでに高いのか?
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理由1) 作っている会社が一流メーカーだから
いま、日本で流通している食品工場向けのロボットを作っている会社は、
ファナックやオムロンなどの一流のメーカーだからです。
高単価・高付加価値の生産ラインで導入されるため、高額になります。
理由2) オーダーメイドが必要だから
通常の工場であれば、すでに作られたロボット製品を導入するだけで事足ります。
でも、食品の場合は
・重量
・形
・柔らかさ など
様々な仕様変更が必要で個別の対応が必要。
つまりオーダーメイドによって、導入に時間がかかる。
ロボットやAIの分野は、まだエンジニアが少なく、高単価であり、このセットアップにも何ヶ月もかかる。
だから、食品工場へのロボット導入は高額になってしまうのです。
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どれくらいかかるのか?
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例えば、僕が知っている事例だと、複数の製菓工場において
不良品と良品を選別するAIを搭載したカメラの導入がされています。
焼き色や形はの程度は定量化が難しいため、アナログな判断になります。
それをAIに記憶させるものですが、かかった費用は、機械導入に3000万円くらい。
10年の減価償却だとすると1年あたり300万弱。
それで1人の従業員の手間が無くなるくらいなので、従業員を月20万で雇ってるとすると、年間300万の給料。
・・・およそトントンです。
なので、今日本でロボット導入をしたとしても、コストダウン効果はあまりない状態です。
それでもロボット化や自動化を進める必要があるのは、それだけ人手不足が進行していて、深刻な問題だからです。
人件費というよりも、採用が難しいため、人を削減できることに価値があります。
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では、日本ではロボット化は浸透しないのか?
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というとそうでもないと思ってます。
その根拠が2つあります。
1つが、「中国製のロボットの普及」。
いま、ファナック、オムロンといった日本企業が工場向けロボットを作っていますが、これがとてつもなく高価。
もちろん性能は落ちますが、中国製であれば半額くらいまでかなりコストダウンができます。
ただ、日本での代理店やサービス、壊れた時のメンテナンス体制については今後課題になると考えます。
弊社も中国企業とのアライアンスを進めており、何か進展があれば、またメルマガで情報共有しようと思います。
そしてもう1つ。
それが補助金です。
冒頭でお伝えした通り、今、政府もロボットを用いた省人化・省力化を推進しており、
これに対応した補助金のリリースが予定されています。
かなりコストを抑えてロボット導入ができるようになるのが予想されるので、こちらもまたご案内します。
ぜひお見逃しなく。
それでは。
北條
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