こんにちは、北條です。
前回は食品工場でのロボット化についてお伝えしました。
現時点で、食品工場のロボット化はかなり高額 (2,000万~3,000万)であり、導入が難しい。
ですが、今後中国製のロボットが普及すれば比較的安価に導入ができるようになるはずです。
また、政府が省力化の補助金として高額な補助金の用意を始めています。
ただ、、
中国製のロボットについては、国内でメンテナンスや故障時のサポート体制をつくる必要があるのでまだまだ時間はかかりそうですし、
補助金についても全額補助ではないので、依然として大きなコストがかかります。
そこで今日は手軽に・低コストで導入できるロボット化についてお伝えします。
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まず、工場にある業務は2種類に分けられます。
1つが、付加価値をうむ「製造業務」
もう1つが、付加価値をうまない「工程間の移送」や「箱詰め」などの作業。
前者を機械化・自動化しようと思うと、、
商品によって性状が異なるため、導入に際して細かな調整、プログラミング、カスタマイズが必要になる。
つまり出来合いの機械ではなく、オーダーメイド機械が必要なので非常に高額になる。
一方で、後者の作業
・ものを運ぶ
・箱に詰める
こういった付帯的な作業は、特別な作業ではないため、自動化が簡単ですよね。
こういった作業は、派遣社員や外国人研修生などに任せている会社がほとんどではないかと思います。
ですが、これからの人手不足時代には、人がやらなくて良い付帯作業は自動化して、
派遣社員なども製造作業に関わるのが主流になっていくと思います。
大手ファミリーレストランにおいて、このようなネコ型の配膳ロボットを見たことあるでしょうか?
日本で6000台導入されているとされてますが1台あたり200万円と非常にコストパフォーマンスが高いです。
償却コストとしても20万/年で24時間稼働できます。
20万円で、実質的に2人分になるので大変コストが低いです。
製造工程への機械導入は、かなりハードルが高いです。
なので、このような付帯作業をロボットで自動化し、人間は人間にしかできない作業を行うことができれば、
ひとつひとつは数十秒であっても塵も積もれば山となります。(パン工房での活用事例)
もちろん、重量物の自動運搬は想定されていないので、書類や伝票類の配送が主体になりますが、小さな積み重ねが大きな変化になるはずです。
現段階だとこういった汎用品をうまく工場に絡める形が最も組み込みやすい自動化になります。
もし、「あの工程を自動化できそうだ」と思えるものがあるなら、積極的に採用してみると良いかもです。
なお、注意点もあります。
もちろん段差や階段には弱いので、スロープ化などのテコ入れは必要になります。(工場での使用例:黄色枠のようにテコ入れが必要です)
あと、高温や水回りにも注意が必要ですね。
前回もお伝えしましたが中小零細の人手が不足している現状の中、
大手流通がM&Aによって大型化し求められるロットが増えており、商品の質だけでなく量も求められる時代に変わってきています。
できる限り人じゃなきゃできない工程=製造は人が行い、人でなくてもできる付帯作業は自動化をしていくことが今後は求められていくでしょう。
北條 竜太郎
p.s. 今回の画像の引用元はこちら
興味がある方はご覧になってみてください。
それでは。
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