2024.01.08

【採用】中小が新卒を取るべきでない理由

こんにちは、北條です。

今日は採用の中でも、「新卒」と「中途」の違いについてお伝えします。

それぞれの特徴と中小食品メーカーに向いているのはどちらなのか?
についてお伝えします。

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中小企業にとっての
新卒採用の現実…
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多くの採用業界のアドバイザーは新卒を採用するようにアドバイスします。
なぜなら、本当に優秀な人は多くの場合新卒で刈り取られて社内で囲い込まれることが多いからですね。
でも新卒を取るにも取れる会社の条件があります。
特に【会社の規模感】は非常に重要です。
食品メーカーだと新卒採用をするためには従業員50人以上の規模感が最低でも必要です。

例えば、東京・大阪に拠点があってそれぞれに3部門(製造、営業、管理)くらいある場合、1部門大体7-8人の計算になります。
右も左も分からない新卒の子がそこに飛び込むことになるとすると..
7-8人の部署であればギリギリですがこれよりも少ない部署の場合、社員の負担がかなり大きくなります。
ですので、そもそも新卒を取れるような会社は規模が大きくないといけません。
あと、最近の若い子は打たれ弱い性質があります。

つまり、同期がいない。
新卒が自分だけという状況に耐えられない子が多いです。
新卒を採用する場合、同期は最低でも3人は必要だと考えています。
3人を新卒採用するとなると..
例えば、保険入れて毎月30万の給料だとすると3人で100万のコスト。
一人前になるまで3年かかるとしたら、大体4000万くらいの投資です。
これは規模が小さい中小企業ではなかなか厳しいと思っています。
(小さい会社だとその投資金を宣伝費とか設備投資に使いたいですよね。)
さらにそれだけではなく新卒の場合、ある程度昇給も考慮しなきゃならないですし教育の体制も重要です。
ある程度会社の仕組みを整備した状態じゃないとなかなか新卒の方を入れるのは難しいですね。

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新卒市場は大変な割に、
激戦でもある
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そして何より難しいのは、新卒はみんな欲しい人材です。
なので、激戦になります。
中途採用になってくると、一度目に入った会社である程度分野が固定されます。
例えば、食品会社に入った人であれば食品に携わる他の仕事がしたいと職探しをしますよね。
でも新卒の場合はそれがありません。
いろんな業界に興味を持ってますし、「食品業界で絶対就職したい!」という人もなかなかいないのが現実です..。

新卒では、
・働く場所
・転勤がない職場
・ものづくりに関われる職場
・有名な大手企業

などこういった基準で会社が選ばれます。
よっぽど待遇が素晴らしい企業であれば選ばれる可能性はありますが..
現実的にはなかなか従業員待遇に力を入れる余裕がある中小企業も少ないはずです。

つまり..
新卒は魅力的だけどほとんどの中小食品メーカーにとっては難しい。
ということになりますね。

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では、中途採用の方が良いのか?
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じゃあ中途採用が1番良いの?
と思われるかもですが中途も注意が必要な点があります。
中途採用は即戦力として有力ですが、

中途市場では、
・能力が低いから転職を繰り返す人
・能力が高くて上昇志向が強いから転職する人

この2極化が進んでいます。
どこの会社も後者を採用したいと思いますが後者の場合、それなりの高額な給料が必要になります。
優秀で上昇志向が強くて転職をしている人は自分の価値をわかっているケースが多いです。
そういう人は往々にして同世代の同じような人よりも能力がある分とても高い年収を提示しなければいけないケースが多いです。
かといって、専門的な力はあるけど会社全体を見通す意識がないので、他部署との連携が取れないケースもあります。

例えば、営業が一人抜けたから急遽営業を補填したら営業としての力がある人が入ったけど
他部署のことを考えずに行動して軋轢が生じることもあります。
要は中途を狙ったからといって良い人に巡り会えるとは限らない。
ということですね。
もちろんどの層を採用しても一長一短ではありますが、
弊社においてさまざまな層の社員を採用する中で僕個人的にとってもおすすめな層を見つけました。

この層の人材は、
・能力が高い人が多い
・経験が豊富
・仕事に真面目な人が多い
・能力の割にそこまで高額な報酬を必要としない

という利点があります。
新卒でも中途でもない非常に魅力的な人材がいるのですが、、
その詳細はまた次回お伝えしますね。

それでは、またメールします。
ありがとうございました。

北條 竜太郎

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