こんにちは、北條です。
ここ最近採用に関するメルマガをお送りしてきましたが、
今日は”研修”について触れたいと思います。
求職者の応募が大企業のように盛んではない我々中小企業では、
「面接でちょっと気になるところあるけど、人が足りないから、とりあえず採用しよう。」
「研修で育てていこう」
このような感じで、応募してきた人に違和感があっても、
後々育成でなんとかなるだろうと考えて採用してしまうパターンもよく見られます。
私自身、過去そのようなことを考えたこともありました。
あなたは、この問題点にお気づきでしょうか?
色々経験して分かったことは、”研修”で社員は変わらないということです。
そして、研修で人を変えていこうと考えていると
結果的に多くのコストを無駄にしてしまうことになります。
なぜなのか?
過去の採用事例を交えてお伝えしますね。
以前、茜丸の方で経歴的には逸材といえる人が応募してくれたことがありました。
理科系の大学の食物科を出ていて数字関係の仕事が得意
過去の経歴は、食品メーカーでQCを担当していたようで私の中で勝手に美化してしまってました。
ただ、面接をしていて少しコミュニケーションが苦手そうな面が見え隠れしていたのです。
当時の僕は、「まあ高学歴だし、雇ってから仕事を教えたらなんとかなるだろう」と思って採用しました。
ですが実際蓋を開けてみると、、
心を閉ざす傾向があって同僚に質問ができない。
一人で抱え込んで仕事が進まない状態でした。
社内の生産性が落ちて会社としてはマイナスです。
そして彼女は案の定1週間で辞めてしまいました。
ここから学んだことは、
「人間の本質は簡単に変わらない」
ということです。
採用の際に少しでも気になる点があれば、(特に配属予定の仕事に支障をきたす部分であればあるほど)お断りをした方が良いです。
人間の行動とか価値観は、何十年も生きた経験から成り立つものです。
会社でどれだけ研修や教育を受けようとも根本的な面は変わりません。
会社で行う研修は、ある程度人としてのベースができている人がスキルアップするためのものです。
性格や適性が仕事にマッチしていない人をマッチするように変えることはできないのです。
もし「採用」と「研修」にコストを分配するなら、8:2くらいにするのが良いでしょう。
最初から自社に合った「良い人材」を集めること。
これが非常に大事です。
研修にお金を使うなら、募集広告やコーポレートサイトを整備することにお金を使ってください。
特にコーポレートサイトは即効性はないですが、採用面、営業面両方で長期的に成果が出てきます。
工場勤務とかでも良くある話ですが、
「やっと新しい人が入った!」とみんなでいろんなこと教えてやっと一人前に育ったのに急に辞めてしまう人もいます。
そうすると、社員の時間が奪われるだけでなくモチベーションが大きく低下します。
どうせ辞められるなら…と教える意欲が削がれてしまう社員もいますよね。
「後から育てようと考えるのではなく、最初から良い人材を集める」
「少しでも違和感があるならば採用を見送る」
この2つは採用において非常に重要です。
優秀な人が集まれば、周りに良い影響を与えて、会社全体が良い方向に向かっていきます。
ぜひ、今回の内容を意識して採用に力を入れてみてくださいね。
それでは、またメールします。
本日もありがとうございました。
北條竜太郎
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