こんにちは、北條です。
ここ最近は“人手不足”にフォーカスして対策法をお送りしています。
今日は1つ目として、
『海外生産を利用して コスト削減と人手不足解消を両立する方法』
について実際の事例をご紹介します。
現在日本は、人手不足や原価高騰によって生産コストが非常に大きくなってきています。
さらには、コスト高騰どころではなく、人手不足が深刻になり生産数がそもそも維持できないというケースも非常に多い。
ということも、よく聞き及びかと思います。
前回もお伝えしましたが、
あと10年もすれば、海外で現地生産された商品を日本に輸入することはごくごく一般的になってくるのではと予想しています。
今はまだ海外生産品を日本に持ってくることに抵抗を感じている人も多いと思います。
中国産を嫌う人も多いですし、ベトナムやタイでの生産は何となく二流品のように感じてしまう人も多いかもしれません。
でも物価が上がっている今、人件費を上げない限り人が集まらない現状は簡単に良くなりそうもありません。
ですので、もし御社が今から海外に目を向けられているのであればかなり大きなチャンスになると感じています。
おそらくですが、裏面表示が不要な業務用食品から導入が進むと思われます。
そこで本日は実際に海外で食品生産を行って成功している事例をご紹介します。
僕が個人的に知り合いでもある
「ふぁん・じゃぱん株式会社」の五木田社長の事例です。
五木田さんは、元々アクセンチュアというコンサルティング会社を経て起業されています。
マレーシアで製造するメリットはいくつかあります。
・大部分の食品で使用する砂糖の価格が日本の2/3くらい
・労働力が豊富
・ベトナムなどよりも人件費が高いがそれでもまだまだ安い(大卒1年目で10万円前後)
・人件費が高いかわりにベトナムよりインフラ整備がしっかりしていて中小企業向け
・マレーシア国内の市場規模がそれなりに大きい(ベトナムだと、国内市場がやや貧弱で、これからという感じ)
日本の企業に対してマレーシア進出マーケティングやコンサルティング支援を行う傍ら、
HALAL市場に着目しイスラム教徒向けの食品作りを現地でされています。
うちの会社も提携をしており、主に現地の工場、生産システムをお借りして、
安価なコストで食品を生産し日本へ輸入する形でお繋ぎしている会社さんが何社かあります。
そんな五木田さんがPIVOTというビジネスメディアで特集されていました。
後ほどその動画もご紹介しますが、マレーシアでこのような食品を製造し流通させているようです。(販売店)
広島の八天堂さんをご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
八天堂さんはすでに海外での生産、流通に目をつけられており、
社員の方がマレーシアに勤務に来られてクリームパンの現地流通も行っているようです。
つまり、
海外で生産▶︎▶︎輸入というパターンだけではなく、
他社の海外工場を利用して海外流通する選択肢もあるということですね。
現地で生産を担っている日本の方と繋がれば、簡単に海外生産や海外進出ができるということですね。
マレーシアの場合、現地では「ハラル」への対応が求められます。
このハラルは
「イスラム教徒の人が食べれる食べ物」のことを指します。
マレーシアの場合は多民族国家なのでハラルでないと生産できないというルールはありませんが、このハラルの市場がとっても大きく310兆円もあるようなのです。
さらに、マレーシアで取れるハラルの認証が世界の中でもかなり厳格な認証なので、
マレーシアで生産してからその他のイスラム圏への展開がしやすい強力なメリットもあります。
今回は、OEM生産ということで、マレーシアで作って日本に輸入する選択肢としてご紹介しましたが、世界への第一歩としてもかなり有望な国であると思います。
動画の中で出てくるワードですが、今後は、Made in Japanではなく
「Made by Japan」の時代が到来するのだと思いますね。
ちなみに、五木田さんがされているビジネスは
こちらのYouTubeチャンネルで公開されています。
海外生産に興味がある方はぜひご覧になってみてくださいね。
経営に関する観点からも非常に学べる点が多いと思います。
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ちなみに余談ですが、うち茜丸もマレーシアでどら焼きを生産して輸入する戦略を過去取ろうとしました。
残念ながら当時は色々あって諦めましたが、今後、ケーキを生産して、輸入して、国内で流通させるビジネスをやってみようかと思っています。
次回は、もう1つの海外生産事例として海外での洋菓子の大量生産を行い国内でBtoB向けに流通させている事例をお伝えします。
本日もありがとうございました。
北條 竜太郎
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