2023.10.20

コロナ前後での海外の変化

こんにちは、北條です。

実は先日、仕事で1週間「マレーシア」と「タイ」に滞在しておりました。
コロナ前以来だったので、3-4年ぶりの訪問だったのですが
とっても大きな変化がありました。
今日はここ数年で起きた海外の変化についてお伝えしていきます。

先日、タイに行った時のこと。
4年前と比べて非常に大きな変化を目の当たりにしました。
それが、、
物価が尋常じゃなく高くなっていることです。

例えば、スターバックスで、ピザトーストとコーヒーを頼んだのですが
これだけで1000円です。

バーガーキングでは、ハンバーガーが1個500円。

さらに焼き鳥屋さんでは高級店でもないのにねぎま1串が380円くらい。

鳥貴族だと、2本で319円なので異様に高いのがわかると思います。

※現地でねぎまは90バーツ。
(1バーツ=約4.2円くらいです)

さらに恐ろしいことに
和牛串だと、1串=550バーツ=2,310円くらい、、、

4年前にタイに来た時、物価はこんな高くありませんでした。
せいぜい、今の半分くらいです。
タイの平均賃金はとても安く、大卒初任給が首都バンコクでも6万円。
スタバで働く人も時給300〜400円とかの記憶でした。

ですからこの物価の高騰を目の当たりにしたとき
「生活成り立つの?」
「暴動とか起きないのか?」
と思いました。

そこで、現地の人に、この件について聞いてみたのです。
そしたら、タイは物価に合わせて賃金もじわじわ上がっているようで
確かに生活は楽にならないけど、
「まあ給料も上がるしいっか。」
と楽観的に考えてる人がほとんどのようです。

タイ全体での平均賃金上昇率は大体4%-5%。
バンコク市内のサラリーマンで、「何もしなくても年間20~30%は賃金が上昇する」
らしいです。つまりコロナの3年間で給料は倍になったということです。
当然、ここに昇進が含まれるとさらに賃金が上昇します。

やがて給料上がるから。という理由で貯金をしないで
使ってしまっている人が多いみたいですね。

では、物価が上がっても賃金も上がっているなら、企業は儲けていないのでは?
と思われたと思います。
でも実際はそうではありませんでした。

今回タイに行ったのはお客さんの展示会への同行が目的でした。
タイで開催された「THAIFEX」という展示会に参加してきたのですが
出展している現地企業のブースがとにかく豪華だったのです。

大きくて、装飾も派手でかなりお金がかかっているのがわかります。
ローカルの会社で平均8ブース。コンパニオンの女性もたくさんでした。
1コマ50万円として、装飾代を入れたら、1,000万円くらいの予算は組んでそうです。
展示会でこれほどの装飾は、かなりお金をかけてます。
つまり、現地の食品メーカーはかなり儲けているのです。

どうやら物価が上がっているけど、原材料費や人件費はまだまだ追いついていなく、
粗利がとても高い状態が続いているようです。

例えば、お砂糖の原価は110円/1kgくらいであり、日本の半分くらいです。
それでも、日本と同等もしくはそれ以上の価格でお菓子が売られているので
利益はとっても高く取れるでしょう。

当初、この国に【輸出】をしたらかなり儲かるのでは?
と一瞬頭をよぎりました。
ですが、実際は別の方法で海外進出した方が日本企業にとっては
大きなメリットになると感じました。

長くなってきたので次回、そのビジネスモデルについて
お伝えさせていただきますね。

それでは、また!

北條 竜太郎

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