2024.01.22

【承継】食品メーカー・第二創業のヒント

こんにちは、北條です。

本日はここ数回でお伝えしている「第二創業」について深掘りします。
これまでのメルマガでは「後継者を育てる」意味で第二創業を勧めてきました。
後継者にいきなり家業を継がせるのではなく、まずは小さい事業を大きくさせる経験をさせること。
これによって得られる経験と知識は見違えるほどに「経営者マインド」が身につきます。
もちろんあなたが2代目、3代目であれば、力をつけるために第二創業はとってもオススメです。
安定した会社のルーチンワークに入るのではなく、「挑戦」と「失敗」を経験するという経営において非常に大事なことを学べます。

よく50代、60代の社長さんとお話ししていると、「うちの (息子) はまだまだ未熟だから任せられないよ」と言っているのを聞いたりします。
すでに安定して出来上がった会社で仕事をさせている限り、社長さん基準での「未熟」の域を抜けることはないでしょう。
なぜならそこには、失敗して..学んで..を繰り返す環境がないからです。
だからこそ、事業の立ち上げを経験することはとっても大きな成長をつくります。

では、食品メーカーが第二創業をする場合、どんな事業が良いのか?
そのコツをお伝えします。
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食品メーカーが第二創業で成功するための2つの方法
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1つは、販路を変える方法。
もう1つは、販路を変えずに商品を変える方法。
この2つがあります。
僕がこれまで数多くの食品メーカーさんに携わってきて新規事業を成功させれているのは
ほぼ9割のケースでこの2つのどちらかです。
商品も販路も同時に変えるのはかなり難易度が高いです。

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食品メーカーが第二創業で成功するための2つの方法
【その1:販路を変える方法】
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まずは、『販路を変える方法』です。
つまり、これまでの商品を全く別の場所で売ることで新しい事業を立ち上げるアイデア。
例えば、茜丸のケースですと、
“これまで卸にあんこを卸して、卸が地方のパン屋さんにあんこを卸す”
形だったのを、当時レアだった
『業務用直販』の形で、直接パン屋さんに直接販売するネットショップを作りました。
これはまさに、販路を変えた新規事業です。
販路を変えただけで商品はそのまんまなので、負荷が少なく新たな販路開拓に集中ができます。
食品メーカーの販路は、ネット通販、量販への流通など、ある程度限られています。
ですので、斬新な大きなインパクトのある事業を作るのは難しいかもですが、
手を出していない場所があるなら、新しい事業の柱を作ってみてはいかがでしょうか。

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食品メーカーが第二創業で成功するための2つの方法
【その2:新しい商品を作る方法】
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もう一つは、販路を変えずに新しい商品を売り出す方法です。
これはうちの例で言うと、すでに取引のあるスーパーにどら焼きだけでなく、あんこも売り出すようにしたケースです。
これも比較的難易度が低い新しい事業の始め方ですね。

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販路も商品も変えるケース
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そして最後に..
最もリスクが高いけど、1番力がつく第二創業のパターンのご紹介です。
それが、販路も商品もどちらも新しいところで事業を始めること。
これこそが最も大変だけど最も力がつく方法です。
僕は「茜丸マーケティングLABO.」で全く新しい商品 「コンサルティング」を提供し始め、販路も「食品メーカー社長」に変化させました。
お陰で人として、社長として、大きく成長できたと思っていますがその分覚悟も必要でした。
副業のような片手間で作業していても決して務まるものではないので、
茜丸を父親に戻して業務を大幅に削り、こちらに専念する環境を作りました。
このようなケースでは、どれだけ新しいことに力を入れられるかが成功の秘訣です。

メルマガですとどうしても抽象度の高いお話になってしまいますが、
もし個別に相談されたい方がいらっしゃいましたらご連絡ください。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

北條 竜太郎

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