こんにちは、北條です。
おそらく今現在、会社売却を視野に入れている人は少ないかもしれません。
ほとんどの社長が、会社の売却を考えるタイミングは会社が右肩下がりになってからです。
もしくは、ご自身が引退間近になってから。
例えば、
・後継者が見つからないから会社を一番高く買ってくれるところを探したい…
・業績下がってきたからM&Aしたい…
そのようなケースがほとんどです。
ですが実はこれは危険な考え方です。
特に前者の、
「将来的に後継ぎがいなくなったら売却しよう」
という考え方はとても危険です…
その理由とベストな売却タイミングを今日はお伝えします。
まず、経営や会社の成長には3つのライフサイクルがあります。
このライフサイクルを理解しているのとそうでないのでは、会社にどれくらいの資産が返ってくるかにおいて
雲泥の差を生みますのでぜひご確認ください。
まず1つ目。
これが、「会社のライフサイクル」です。
これは商品のライフサイクルでもあります。
商品は年々売れ行きが落ちてくるものでそれを補うために新商品を考えてる会社も多いと思います。
ただ、もちろんですが新商品がヒットするとは限らないですよね。
どんな会社でも未来永劫儲かり続けるのは難しいということです。
次に業界のライフサイクルもあります。
食品は生活基盤なので安定してますが、業界によっては業界自体がダメになってしまうこともあります。
例えば、電子化が進んでいる中で、印刷業界は今後の成長はあまり見込めないですよね。
我々食品メーカーは大きく伸びることもないですが、大きく落ちることもない業界です。
最後に「経営者のライフサイクル」です。
ここが盲点になりがちです。
個人的な意見ですが社長は40代-50代くらいがピークと思います。
昔はものすごい手腕だった経営者でも歳をとるごとに落ちていった人はいくらでもいます。
これは体力の問題もありますが一番大きな原因は、新しいことや新しい人脈などへの探究心の低下です。
歳をとってくると誰しも自分の世界から出なくなってくるものです。
そうすると社会のトレンドに追いつけなくなってきますし、会社から一歩外に出て、ビジネスを客観視することが難しくなります。
食品業界は人と会う社長がとても多いのでまだ良いですが残念ながら、社長の能力は徐々に低下していきます。
今日のお話からお伝えしたいことは盛者必衰という言葉があるように、うまく行っていた事業・商品・経営者も必ず落ちる時が来ます。
そして、もし身内に継ぐのではなく、会社を売却する選択肢を考えているなら業績が右肩下がりになる前に動く必要があります。
特に年齢が高い人ほど、「売却」という選択肢を無意識に除外してしまっている傾向があります。
奥さんやご家族から「後継ぎ」がいなくて困ってると相談があり、確認したところかなり業績が落ちていて、
売却も難しい状況になってしまっている..
そんなケースが多いですね。
今の段階から「自分が降りた後の会社の行く末」を考えながら行動することが大事と思います。
仮に 売却せず息子に継がせるとしても、3つのライフサイクルを意識して会社の価値を保つことは考えてあげてくださいね。
それでは、またメールします。本日もありがとうございました。
北條 竜太郎
お気軽にお問い合わせ、ご相談ください。