こんにちは、北條です。
今日は、『永続する企業』のたった1つの特徴をお伝えします。
大阪を歩いていると非常に面白い発見があります。
大阪に船場という地区があるのですが、この地区には「〇〇繊維」というビルが多く立っています。
要は繊維メーカーや商社さんが所有するビルがいろんなところに点在しています。
でも、決して繊維を売っているわけではなさそうです。
私はかつて、会計事務所系列のコンサルティング会社に勤務していたのですが
その仕事でそうした会社の決算書を見ることが多かったので知っているのですが・・
どうしてるのかというと、このビルの所有者が繊維の会社でして不動産でお金を稼いでいるようでした。
つまり、元々は繊維業として大阪で会社を建てたけど、その後その跡地を不動産に変えてそこから収益を得ているということです。
「賢い選択だ」と思いつつ、我々食品メーカーにも共通する「永続する企業」の特徴が垣間見えました。
繊維の会社が行ってこと、それは、時代に合わせて売り物を変えたことです。
繊維って、今は儲かるイメージあまり無いですよね。
昭和の高度成長期までは、日本の基幹産業で大変儲かる事業であったと思います。
ただ、現在では中国などアジアの繊維メーカーとの競争で儲かるというイメージはないでしょうね(あまり詳しくないのですみません)
こうした、不動産持ちの繊維メーカーなどは、事業の浮き沈みを想定して
「お金のあるときに」不動産に形を変えたのですね。
もう1つ面白い例があります。
今や有名な金融会社の「アコム」。
アコムも元々は、繊維系のお仕事だったのです。
呉服屋から始まり、今となっては金融会社として名を馳せるまでになりました。
これもまた船場の会社と同じく、服・繊維の仕事から、持っていたリソースや知識を別のビジネス (第二創業) に転換していますね。
もう1つの例を出すと、
化粧品などを取り扱う「カネボウ」
カネボウとは元々、「鐘淵紡績 (かねがふちぼうせき)」の略称であり、元々は紡績をやっていた会社です。
ここに関しても同じことが起こっています。
ここからわかること…
それは、これまでのメルマガでも何度かお伝えしていますが、
時代が変われば、売れる品は変わる。ということです。
例えば、アコムが呉服屋を続けていたら、
『商店街にある寂れた呉服屋』で終わっていたでしょうし、
繊維屋をやっていた会社も、今も繊維を売っていたら..
売上は低迷し、最悪の場合、倒産していたかもしれません。
当時繊維は貴重でしたし、大阪の中心である船場にいるくらいなので相当儲けたはずです。
その儲けたお金を豪遊に使うのではなく、不動産へ投資して今もお金を産み続けています。
時代を見ながら、売るものを変えていく。
または、資産を形あってずっとキャッシュを生み出すものに変えていっている。
こういった形で、時代に合わせて事業の形を変えられることこそが永続する企業の特徴なんだと思います。
さらに、ここ最近は変化も激しくなっています。
それに経営者が追いつけていないことも多々あるでしょう。
豊かな時代になってきて、経営者に求められる力も時代に合わせて変わってきています。
しかも、より高度な知識が必要な時代に変わってきています。
時代の変化を取り入れることが永続する企業を作ることにつながるのかもしれません。
それでは、またメールしますね。
北條 竜太郎
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