こんにちは、北條です。
前回のメルマガにて「都市部」と「地方」の格差について少しお伝えしました。
今日は
「都市部にあるメーカー」
「地方にあるメーカー」
この2つのメリット・デメリットについてお伝えしようと思います。
コンサルタントという仕事柄、東京や地方の会社に訪問することが多いのですが
正直言って、「都市部の方が有利だな..」と思うことは多いです
例えば、
そんなに独創的な商品じゃなくても優れた商品じゃなくても『東京にいるだけで』売れてしまう会社も多いからです。
逆に地方でとっても良い会社で魅力的な商品があるのに今ひとつ売上が伸びないケースもあります。
この原因の1つとして挙げられるのが、『マーケットサイズの違い』です。
ただ、ここ10年くらいで大きく変化が訪れました。
それが、
・ネット通販の普及
・物流システムの整備
・冷凍やレトルトなどの保存性が高い商品の一般化
によってもたらされた商圏の拡大です。
これによって地方にいながら大きく売上が上がった会社もあったのではないかとおもいます。
ですので、この点においては地方と都市部の格差はなくなってきています。
一方で、地方が有利な点もあります。
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地方が有利な点
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これは「コストの安さ」です。
東京は最低賃金が高い。
例えば今年の最低賃金は東京で 1113円。
一方で一番低い県は徳島と沖縄で896円。
改めて調べてみるとおよそ2割も人件費が違うんですね。
物流システムや流通網が発達した
現代では、地方で生産して全国に流通するほうが圧倒的にコストが下がるわけです。
実際、僕の知り合いの宮崎の会社さんはかなり業績が良いのですが、
原材料が安く済んだり、人件費を抑えられたりで、地方のメリットを享受しています。
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地方生産によるコスト削減のメリットも大きい。
さらに今や商圏が広がり、都市部も地方もそんなに変わらない。
それでもなお、冒頭でお伝えしたように東京にある会社の方が遥かに儲かっている現実があります。
これは一体なぜなのでしょうか。
この原因の1つとして僕が考えているのが、
「情報の格差」です。
東京にいると色んな人・情報との接触頻度が高く新しい情報にキャッチアップしやすいと感じています。
例えば..約3年前。
今となっては有名な「事業再構築補助金」が政府から発表されました。
そんな中、僕はおそらく日本で一番早くに「事業再構築対策セミナー」を開催しました。
募集した所、とても反応が良かったのですが、驚いたことに東京からの申し込みが多く、すでに誰かから聞いていて、
補助金の存在を知っている人がほとんどだったのです。(公募要項が出る前だったので、知名度はかなり低かったタイミングです)
田舎へ行けば行くほど、人とのつながりが薄れていって最新の有益情報へアクセスができない。
そんな問題を実感しました。
もちろん、情報の入手は早い方が断然有利です。
1000人しか知らないタイミングで申請するのと10万人に知れ渡ったタイミングで申請するのとでは、
難易度が明らかに違うのがわかりますよね。
補助金に限らず、トレンドの話題や他社の成功事例など地方にいることで、有益な情報を取りこぼしてしまっています。
ちなみに当時、地方の社長さんからもセミナー参加の応募がありました。
でもそういった人はやはり、都市部の情報網へのアクセスがあったり、優秀な人、成功している人がほぼすべてでした。
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地方にいる大きなデメリット
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それが、この情報格差・ノウハウ格差 です。
そこで今、アカネサスでは、あるプロジェクトを進めています。
それは、地方の社長さんが最新の情報・密度の濃い有益な情報に容易にアクセスできるようなそんなプラットフォームを作ることです。
御社も、もしかするとこれまでにコンサルタントや専門家に相談をされたことがあるかもしれません。
ただ、本当に優秀なコンサルタントは紹介で枠が埋まって、表に出てこないことが多いです。
本当に困っている地方のメーカーさんにはそういった人と知り合える場所がありません。
それをなんとか改善して、優秀な情報や専門家にアクセスできる環境を作れればより日本の食産業が活性化するのではと考えています。
この件について、続報があれば、また連絡しますね。
ぜひ楽しみにお待ちいただければ幸いです。
それでは、また。
北條
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