こんにちは。
アカネサス代表の北條です。
今週は、「採用や人事」に関する構造について考えていきます。
第1回となる今回は、次のテーマです。
「人が辞める」のは、人が悪いからではない。
構造がそうさせている。──人手不足は“構造”の問題である
食品メーカーの現場では、
人が集まらない
人がすぐ辞める
といった悩みが、日常的に語られています。
しかし私は、この問題を
単なる人材の問題とは考えていません。
実はこの問題、
以前お話しした
利益率
gあたりの粗利
の話と密接に関係しています。
一見すると、
まったく別のテーマのように見えるかもしれません。
しかし現場を見ていくと、
両者ははっきりとつながっています。
利益率が低い工場ほど、
働く環境が悪い。
これは印象論ではなく、
構造としてそうなります。
なぜなら、
gあたりの粗利が取れない構造では、
職場に投資する余力がないからです。
利益率が低ければ、
空調
休憩スペース
人材育成
制服
昇給制度
こうしたものは
真っ先に削られます。
つまり、
辞めたくなる職場は、構造としてそう設計されている
ということです。
私はこう考えています。
人が来ないのではない。
来たくなる構造を持っていないだけだ。
よく現場では、
給料が安いから
若者が働かないから
といった説明がされます。
しかしその前に、
考えるべきことがあります。
この会社は、1人あたりにどれだけ投資できる構造なのか?
という点です。
利益額が大きくても、
工場の規模が大きくても、
生産性には限界があります。
むしろ実際には、
規模が大きい工場ほど
売上を稼ぐために低粗利構造が常態化している
ケースも少なくありません。
「大きな工場だから人が辞めない」
というのは幻想です。
むしろ問題は、
多くの人を低粗利で回すしかない構造
になっていることです。
利益率が低ければ、
1人にかけられる予算は限られます。
その結果、
空調が弱い
制服が自腹
休憩室が暑い(または汚い)
新人に声をかける人がいない
社員とパートの間に壁がある
昼食がとりにくい
シフトの自由がない
といった状況が生まれます。
つまり、
人が辞める理由は「人」ではなく「空間」にある。
のです。
最近は
人材マネジメント
Z世代論
などが盛んに語られます。
しかしその前に、
まず問うべきことがあります。
この職場は、いたくなる空間か?
という問いです。
結局のところ、
環境が悪い
給料が低い
これが人手不足の本質です。
さらに言えば、
利益率が低い
↓
環境に投資できない
↓
人が辞める
という構造が存在します。
この循環が変わらない限り、
採用しても定着せず、
何人採っても
すり減っていく構造
になります。
もう一度言います。
「人が来ない」のではありません。
人が“いたくなる設計”をしていないだけなのです。
次回は、
「辞める理由」のほとんどは構造の中にある
というテーマでお届けします。
人が辞める理由の多くは、
個人ではなく組織の設計にあります。
その構造について、
もう少し掘り下げていきます。
── 北條竜太郎
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