こんにちは。
アカネサス代表の北條です。
今週は、
**「正解の在処(ありか)」**をテーマにお届けしてきました。
答えを探すな
コピーするな
教わるな
そして最終回となる今回は、
正解が売っていないなら、自分で“通せる仕組み”を作るしかない
という話を書きます。
これまでお話ししてきたように、
正解は本にも書いてありません。
コンサルや講師も、
実際の現場で何が通るかまでは知りません。
では、それでもやらなければならないとき、
どうするのか。
答えはひとつしかありません。
自分でつくるしかない。
私の原点は、
倒産した家業に戻ったときにあります。
債務は 22億円。
民事再生の申請。
しかも、
スポンサーなし・自主再建
という選択を取りました。
制度としては存在していますが、
スポンサーなしの再建が
実際に成立するケースは、
全国でも年間1〜2件程度
と言われるほど珍しいものです。
通常、民事再生は
スポンサー型
が基本です。
外部企業やファンドが資金を提供し、
経営権を引き受けることで、
金融機関や債権者の信頼を得ながら
再建を進めていきます。
実際、
約70〜80%はスポンサー支援型
残りの多くの自主再建型は途中で破綻
というのが現実です。
その中で、
製造業
負債10億円以上
スポンサーなし
10年で弁済
という再建は、
実務の世界でも
「ほとんど聞いたことがない」
と言われるレベルでした。
もちろん当時も、
弁護士
会計士
金融アドバイザー
といった専門家の力は借りました。
しかし、
構想の設計
意思決定
最終責任
これらはすべて、
自分が引き受けました。
助言はあっても、
「この条件で再建できるか」
を判断するのは
常に現場でした。
というより、
その条件で実際に通した人間は
専門家の側にもほとんどいなかった
のです。
この経験は、
私の中にひとつの確信を残しました。
売っていないなら、作ればいい。
誰にも教われないなら、自分で編み出せばいい。
その後、私は
アカネサス
という会社を立ち上げました。
事業内容は、
補助金
工場
設備
人材
承継
といった食品メーカーの課題を、
現場で通せる形で設計・実行する
コンサルティングです。
そして気づきました。
このモデルをやっている会社がない。
食品メーカーの経営には、
設備
建築
補助金
HACCP
マーケティング
販路
など、複数の要素が絡みます。
しかし多くの場合、
それぞれが
建築会社
設備会社
補助金コンサル
マーケ会社
と分断されています。
つまり、
構想から一気通貫で通すモデル
は存在していないのです。
もちろん私は、
たくさん学びました。
建築も制度も流通も、
現場で徹底的に調べました。
しかし、
誰のやり方もコピーできませんでした。
理由は単純です。
そもそもやっている人がいなかった。
学んだけれど、
真似できなかった。
というより、
真似する対象がなかった。
だから私は、
自分で設計しました。
自分で構想し、
自分の責任で通す。
それを繰り返してきました。
私は、
コピーを拒否してきました。
しかし同時に、
インプットは徹底的にしてきました。
読みました。
調べました。
失敗事例も見ました。
ただし、見ていたのは
どうやるか
ではありません。
どう通すか
だけでした。
誰にも教われない。
でも、それでいい。
むしろ、
誰もやっていないことを
自分で構築して通した経験
こそが、
いまの私の立ち位置そのものです。
── 北條竜太郎
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