2025.06.27

事業を伸ばす2つの基準とは?

こんにちは、北條です。

前回の記事では、「所得を伸ばす2つの基準」についてお伝えしました。
今回は、それをそのまま「事業を伸ばす基準」にも当てはめる方法について、
僕自身の実例を交えながらお話ししていきたいと思います。


所得も事業も、「希少性 × 市場規模」で決まる

前回のおさらいになりますが、
所得を伸ばすには以下の2つの要素が必要です。

  • 希少性(レアであること)

  • 市場規模(大きなニーズがあること)

この2つを掛け合わせることで、
収入や所得、そして事業の成長性も決まってきます。


実例で解説:アカネサス創業からの成長ストーリー

創業期(2020年)

僕が起業したのは2020年。
当初は家業である茜丸の業務が9割、コンサル事業が1割というスタートでした。

業務用通販のノウハウを活かし、同業他社向けにコンサルを展開していましたが…

  • 対象となる業務用食品業界がニッチすぎる

  • 市場規模が小さく、組織化には不向き

つまり、「希少性はあるけど市場が狭い」という状態。

これではいずれ行き詰まると判断し、早期に方向転換しました。


事業転換期(2020年秋)

2020年秋、補正予算で話題になった「事業再構築補助金」。

なんと予算1兆円超という、パン業界に匹敵する規模の補助金です。

僕は以下の視点でチャンスを感じました。

  • 食品業界に強い(=希少性

  • 巨大な補助金市場(=市場規模

募集開始前からダイレクトメールを打ち、
2021年の公募スタート時点で先行者利益を取ることができました。

これが事業が大きく加速した最初の転機でした。


「希少性」「市場規模」の感覚はやってみてわかる

ここでよくある質問がこちら:

「どれくらいあれば“市場規模が大きい”の?」
「“希少性”ってどう測ればいいの?」

答えはシンプルです。

やってみないとわからない。

そして、目指す事業規模によってその基準も変わってきます。

  • 年商1,000万円を目指すなら小さな市場でもOK

  • 10年で1兆円企業を目指すならAI・ロボット市場レベルが必要

つまり、状況や目的によって判断基準は変化するのです。


事業転換期(その2):2021年夏

事業再構築補助金で事業が一気に拡大しましたが、
2021年夏に再び転換を決断します。

なぜか?

  • 申請代行業者が乱立(市場の飽和)

  • お客様の質が変わってきた(情報感度が下がった)

つまり、

希少性が薄れ、市場規模も縮小してきた

ということです。

実際、補助金申請代行を専門にしていた
従業員300人規模の会社が倒産したという話も耳にしました。

この判断は、将来を見越した正しい撤退だったと思っています。


再転換:農林水産省の補助金へ

2021年以降、弊社では「農林水産省補助金」に注力するようになりました。

なぜか?

  • 対応できる企業が少ない(=高い希少性

  • 食品メーカー全体が対象(=広い市場規模

実際、とある補助金では採択18社中4社が弊社経由という実績もあり、
この方向性に舵を切ったことで、社員数も増え、事業も順調に成長しています。


まとめ:事業を伸ばすにはこの2つ

事業を伸ばしたいと考えた時、まずは以下の2点を意識してみてください。

  • 今の事業は十分な市場規模があるか?

  • 自社はその市場の中で希少性がある存在か?

この2つを掛け算できたとき、
事業は自然と大きくなっていきます。


次回予告:農林水産省補助金の全体像を解説します

今回の流れを受けて、次回の記事では
僕が現在注力している「農林水産省補助金」について
その全体像と活用方法をご紹介します。

どうぞ次回もお楽しみに。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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