こんにちは、北條です。
「事業を成功させたい」
そう考えたとき、ついこんなことが気になるものです。
どの経営ノウハウが良いのか?
どのビジネスが儲かるのか?
どの業界が今流行っているのか?
でも、実際に多くの経営者と接してきて思うのは、
事業がうまくいくかどうかは、そこじゃない。
もっと本質的な“ある違い”によって決まっているのだと、私は確信しています。
どんな業界であれ、成功を手に入れるためには、
専門性の高さ
希少性の高さ
この2つが欠かせません。
つまり、「その業界でどれだけ価値ある存在になれるか」が勝負なのです。
専門性を磨くには時間が必要です。よく知られる「1万時間の法則」は、こんな考え方です。
特定の分野で1万時間努力すれば、誰でもプロになれる。
例えば、平日に8時間働いて年間約1,960時間。
つまり、本物になるには約5年かかるということです。
特に競合が多い分野では、もっと時間がかかることもあるでしょう。
逆に、ニッチな業界であれば3年でも勝負できる可能性もあります。
この話を聞くと、
「5年もかかるのか…」と感じたかもしれません。
でも、逆に言えば「5年続けられれば、ほとんどの人が成功に近づける」わけです。
それでもなぜ、ほとんどの人は継続できないのか?
その答えは明確です。
得意でもないことを、無理してやっているから。
好きでもなく、適性もないことに取り組んでいても、
苦難を乗り越える意欲は湧いてきません。
私自身もかつて、向いていない事業に手を出して失敗した経験があります。
たい焼きブームに乗って、
キッチンカー
たい焼きカフェ
を運営したことがありました。
しかし、結果は赤字で撤退。キッチンカーはわずか1ヶ月で営業終了しました。
「ビジネスモデルが悪かったのか?」
「立地が悪かったのか?」
そう思ったこともありましたが、今振り返ると、完全に「適性の問題」でした。
私はBtoCビジネスが苦手です。
お客様に対して常に笑顔を振りまくような仕事は、正直向いていませんでした。
しかし、BtoBに方向転換してからは、
営業スタイルも働き方も自分に合い、ぐんと前進しました。
「うまくいく人」と「うまくいかない人」の違いは、
継続できるかどうか。
そして、継続できるかどうかは、“適性”の問題なのです。
先日、「台湾輸出にチャレンジしたい」という相談をいただきました。
正直に言えば、台湾市場は難易度が高い。普段なら「やめた方が良い」と言うところです。
でも、よく考えてみれば…
その人が何年もかけて取り組む覚悟があるなら、
自分で答えを見つけるかもしれない。
そう思うようになりました。
やってみないとわからない。
それが本質だと思います。
どんな業界でも、うまくいくかどうかのカギは
好きなことをやれているか?
継続して磨き続けられるか?
この2つに尽きます。
儲かる業界を探すよりも、
「この業界なら、時間をかけてでもやり切れる」と思える分野を見つけること。
それこそが、事業成功への本当の近道なのです。
もし、あなたが「どこで戦えばいいかわからない」と悩んでいるなら、
一度自分自身と向き合ってみてください。
「これは、苦手だけど儲かりそうだからやる」のか?
「これは、得意だから時間をかけてでも続けられる」のか?
その違いが、5年後のあなたを大きく分けるはずです。
それでは、また。
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