こんにちは。
アカネサス代表の北條です。
今回は、信用情報機関(TSR)の実データを集計した
**「食品業界ビッグデータ分析」(全9回)**の第6回をお届けします。
第1回で示した通り、食品メーカーの平均像は以下の通りです。
従業員1人あたり売上高:約2,173万円/人
営業利益率:1.0%
自己資本比率:30.2%
つまり、
売上は小さく、利益は1%、資本は30%台
という、非常に脆弱な構造の上に成り立っています。
今回は少しユニークな切り口として、
社長の趣味と業績の相関
を、TSRデータから分析してみます。
一見すると無関係に見えるテーマですが、
データを見ていくと、興味深い傾向が浮かび上がります。
※サンプル30件以上・外れ値調整済み
ドライブ
→ 売上:8.1億円/利益率:1.50%/資本:32%
旅行
→ 売上:7.6億円/利益率:1.44%/資本:25%
スキー
→ 売上:13.9億円/利益率:1.40%/資本:39%
→ 収益性が高く、資本も比較的厚い
スポーツ鑑賞
→ 売上:12.6億円/利益率:1.35%/資本:30%
読書
→ 売上:10.2億円/利益率:1.10%/資本:32%
釣り
→ 売上:8.1億円/利益率:1.07%/資本:25%
→ 平均をやや上回る安定型
ゴルフ
→ 売上:14.6億円/利益率:0.87%/資本:27%
→ 規模は大きいが利益率は平均未満
音楽・テニス
→ 利益率:0.7〜0.8%/資本:25〜28%
売上:8.0億円
利益率:0.37%(最低)
自己資本比率:21%
→ 利益率・資本ともに最下位
趣味別のサンプル数も確認しておきます(30件以上)。
ゴルフ:800件
読書:231件
釣り:103件
旅行:84件
音楽:72件
スキー:46件
ドライブ:43件
スポーツ鑑賞:38件
テニス:34件
映画:32件
無趣味:59件
ゴルフ・読書・釣り・旅行は母数が多く、
比較的信頼性の高いデータです。
一方、
スキー
ドライブ
テニス
などは数十件規模のため、
「傾向として読む」ことが適切
です。
今回の分析から見えてくるのは、単純な相関以上の示唆です。
外に出る
新しい刺激を得る
環境変化に触れる
→ 結果として収益性が高い傾向
ネットワークは広い
規模は拡大しやすい
→ ただし利益率は低め
外部接点が少ない
思考や行動が内向き
→ 利益率・資本ともに最も低い
もちろん、
趣味が直接業績を決めるわけではありません。
しかし、
趣味の傾向が、経営スタイルや意思決定の質に表れる
という点は、データからも強く示唆されます。
第7回は
「輸出と国際展開」
をテーマに分析します。
国内の
「利益率1%の壁」
を突破するために、海外市場はどこまで有効なのか。
データから検証していきます。
── 北條竜太郎
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