こんにちは、北條です。
弊社では、これから海外貿易に取り組みたい食品メーカーの方向けに、
海外展示会見学ツアーを実施しています。
中でも、海外輸出初心者の食品メーカーには、
アジア市場が最初の一歩として非常にオススメです。
アジアの中でも最大級の展示会には、
THAIFEX(タイフェックス/タイ)
香港フードエキスポ(香港)
SIAL CHINA(中国・上海)
などがありますが、今回は「タイフェックス(THAIFEX)」に行ってきました!
今回のツアーでは、
急な募集にも関わらず参加してくださった社長さん
タイフェックスへの将来的な出展を目指している社長さん
計3社の社長と一緒に、現地の様子を視察してきました。
まず、現地に着いて驚いたのが、
「バンコクはとんでもない大都会」
ということです。
「タイ=発展途上国」というイメージを持っている人も多いかもしれません。
実際、国民一人あたりのGDPは約7,000ドル(約90万円)とされ、
月給換算では10万円程度とも言われています。
でもこれは、都市部と地方の格差が大きいだけで、
バンコクのような都市部ではまったく違う景色が広がっています。
液晶ディスプレイが敷き詰められた廊下
ロールスロイスやフェラーリの正規ディーラーが並ぶショッピングモール
400円の庶民的な食堂もあれば、2万円超の高級レストランも
正直、バンコクは大阪以上、場所によっては東京以上に都会的です。
同様に、マレーシアのクアラルンプールやシンガポールも、
一部のエリアは非常に豊かで洗練された街並みをしています。
ここでよくある誤解が、
「成熟した国では市場が飽和していて、進出しても旨味がないのでは?」
というものです。
でもこれは真逆です。
今回、タイフェックスの会場でカンボジアでビジネスをしている方とお話する機会がありました。
話を聞いていると、
「インフラや流通、協力企業が整っておらず、ビジネスが非常にやりにくい」
という課題が見えてきました。
例えば、
バンコク、シンガポール、クアラルンプールといった都市では、
通関業者や物流会社の選択肢も多く、競争原理が働いています。
一方、カンボジアやミャンマーなどの国では、
そもそもプレイヤーが少なく、ビジネスの難易度が高い。
そのため、アジアへの輸出の第一歩としては、
成熟市場のほうが圧倒的にオススメだと改めて感じました。
今回のタイ視察で特に強く感じたのが、
「日本の商品=高い」というイメージが薄れてきている
という点です。
以前は「日本の食品=高級品」という認識がありましたが、
円安の影響もあり、世界の価格水準が日本に近づいてきています。
つまり、今後日本の食品輸出が本格的に伸びる可能性があるということです。
ただし、急に輸出が伸びるわけではありません。
商品登録
現地パートナーとの連携
ロジスティクスの仕組み作り
など、事前の準備はどうしても必要です。
だからこそ、今から小さな一歩を踏み出すことが、
将来の大きなリターンにつながるのではないかと思っています。
今後もこういったツアーや海外販路支援を通じて、
みなさんと一緒に輸出の第一歩を後押ししていければと思っています。
それではまた。
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