こんにちは、北條です。
「食品工場を建て替えたいのですが、まずは誰に相談したら良いでしょうか?」
こういったご相談を、私は日常的にいただいています。
多くの方は、
建設会社
設計事務所
などに相談されることが多いのですが、実はその前に、必ず行うべき重要なステップが存在します。
本記事では、**食品工場を建てるときにまず行うべき「ファーストステップ」**についてお話しします。
そもそも、食品工場の建設に強い建築会社や設計事務所は非常に少ないという事実をご存知でしょうか?
これは、食品工場の建設案件自体が世の中的に非常に少ないためです。
住宅やマンションの建設に比べて、食品工場の建設は1/100程度の規模感。そのため、食品工場に特化した知識や経験を持つ建設会社はごくわずかなのです。
一般的な建設会社に相談すると、以下のように多くのことをヒアリングされます。
どんな機械を使いますか?
工場の規模は?
生産フローはどうなりますか?
倉庫のサイズは?
これらにスラスラ答えられる経営者は、ほとんどいません。
そもそも、その答えを知っていれば、プロに相談する必要もないわけです。
設計事務所は「設計のプロ」ではありますが、「設備のプロ」ではありません。
どの機械を使えばよいか?
どういう設計にすれば生産性が高まるか?
といった設備や生産効率に関わる知識は基本的に持っていません。
食品工場に関しては、これらの知識を持っていなければ、適切な設計はできません。
清水建設や鹿島建設などのスーパーゼネコンは、基本的に食品工場のような小規模市場はターゲットにしていません。
中堅ゼネコン(年商100億円未満)であれば現実的な取引先になりますが、その中で食品工場に特化している会社は、本当に一握りです。
しかも、そういった会社は…
専門性が高い
付加価値が高い
がゆえに、非常に高額です。
建設には「一級施工管理技士」という国家資格保有者の配置が必要ですが、特に食品工場に詳しい技士の数は限られており、依頼が殺到しています。
「今からだと着工は3年後です」と言われるケースもあります。
弊社では、全国に食品工場に特化した建設会社の提携先があります。
例えば…
九州
近畿
東海
関東
北海道
これらの地域であれば、すぐにご紹介可能な企業も存在します。
ただし、最近は高い専門性ゆえに建設費用が高額になりがちで、小規模案件は断られるケースも増えています。
そこで私たちがオススメしているのが、
「食品工場の構想」を先に行うこと
です。
どのような工場設計が衛生的か?
どのような設備が必要か?
生産性を高めるレイアウトは?
このような「構想」をしっかり立てた上で、
一般的な建設会社
一般的な設計事務所
へと相談していくフローが、最もスムーズでコスト効率の良い方法になります。
この構想フェーズのことを、私たちは「食品工場エンジニアリング」と呼んでいます。
建築家に依頼する前に、
どんな工場を作りたいのか?
どんな設備を使いたいのか?
必要な生産能力や倉庫サイズは?
といった意思決定を、コンサルティングを通して整理しておくことが重要です。
改めて、冒頭のご質問にお答えします。
「食品工場を建て替えようと思っているのですが、まずは誰に相談したら良いでしょうか?」
この答えは、
「食品工場エンジニアリングの専門家」です。
建築会社でも、設計事務所でもありません。
どんな設備を導入し
どんな工場設計にすればよいか
という構想をまとめた上で、設計・施工へ進むのがベストな順序です。
弊社でも、食品工場の構想設計(エンジニアリング)サービスを提供しております。
ご興味がある方は、お気軽にご相談ください。
📞 携帯番号(北條直通):080-3939-8081
ちなみに、よくあるのが
「銀行から建設会社を紹介された」
というケース。
これは一見親切そうですが、実は最も危険なパターンです。
多くの場合、銀行が自分たちの取引先に利益をもたらすために紹介しているだけで、食品工場に特化しているかどうかは関係ありません。
ぜひ、ご注意ください。
お気軽にお問い合わせ、ご相談ください。