こんにちは。
アカネサス代表の北條です。
今回の記事は、少し難しく感じるかもしれません。
でも、今すべてを理解する必要はありません。
これは、「語れる人」だけでなく、
「まだ語れない人」が少しずつ自分の言葉を持ち始めるための構造として書いています。
ピンときた部分だけを拾ってもらえれば十分です。
今はまだ、構想が発酵する前の“静かな準備段階”なのかもしれません。
テーマ:未来逆流設計──未来から現在を組み替えるという視点
このシリーズでは、3回に分けてお話ししていきます。
第1回(本記事):「未来は現在の延長ではない」
第2回:「未来を仮説し、現在を設計する3ステップ」
第3回:「構想は“旅”と“語れる関係”で発酵する」
最近、こんな声をよく耳にします。
「仕事はうまくいってるんだけど、どこか…このままでいいのかって思うんですよね。」
周囲から見れば順調で、数字も出ている。
それでも、ふとした瞬間に襲ってくる違和感。
この延長線上に、本当に“理想の未来”はあるのか?
自分はこのまま、人生を“なんとなく”で終えていいのか?
こうした問いを抱く人が増えています。
人は基本的に、「いまあるものを伸ばす」ことで未来をつくろうとします。
キャリアも、資産も、事業も、関係性も。
しかし、“積み上げ”では届かない未来があります。
むしろ、いまの延長が未来の足かせになることすらあるのです。
「うまくいっているのにモヤモヤする」という感覚。
それこそが、構造の変化を促すサインかもしれません。
未来は、まっすぐやってくるものではありません。
ある日、ふとした出来事や出会い、言葉、景色によって、
“割れ目”のように現れることがあります。
フランスの哲学者ジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリは、
こうした現象を「出来事(event)」と呼びました。
それは、構造をねじり、世界のルールを書き換えてしまう瞬間です。
未来とは、過去や現在の延長ではなく、
**今この瞬間に割り込んでくる“外部の要素”**なのです。
テクノロジー、戦争、天災──。
すべての構造が不連続に揺れ動き、
かつて10年に一度だった衝撃が、今は月に一度起きる時代。
パンデミック、気候災害、サプライチェーンの崩壊。
これらは単発ではなく、連鎖的に発生しています。
英国の金融規制当局(FCA)の長官もこう述べています。
「かつて10年に1度の衝撃が、いまや月に1度起こるようになった。」
つまり私たちは、**「予測できる未来」ではなく「断絶として現れる未来」**に生きているのです。
これまでのように「過去→現在→未来」という流れでは、
不確実な時代には対応できません。
むしろ私たちは、
未来から現在へ──逆方向に設計を反転させる必要があります。
未来は訪れるものではなく、
こちらを巻き込んでくる“外部の力”なのです。
「構想」とは、夢や理想、単なる計画ではありません。
それは、未来を仮説として先に描き、
そこから“今”を再設計する行為です。
自分はどんな未来を信じるのか?
その未来が成立するには、どんな構造が必要か?
今の行動、人間関係、事業は、その未来に沿っているか?
こうした問いを通して、
“未来 → 現在 → 行動”という流れを自分に通す。
これが「逆流設計」の核心です。
多くの人は「いまあるリソースの中で最善を尽くす」ことを考えます。
しかし、構想とはその逆です。
いまを守るのではなく、
未来の要求に合わせて“いま”を破壊・編集すること。
それは怖い行為ですが、
飛躍や創造が起きるのはいつもそこにあります。
たとえば:
今の役職を降りる
取引先との関係を変える
生活の拠点を変える
そんな決断が、構想を現実に引き寄せる一歩になることもあるのです。
意味のある未来を生きるとは、
いまの延長を壊す選択をすること。
「逆流」とは、
先の見えない不安と向き合いながら、
それでも自分の構想を選び続ける行為です。
次回は、この逆流構想をどう実践していくか。
以下の3ステップで具体的に解説します。
未来を“意味”で言語化する
5年後の構造を描く
現在を再構成する
未来は誰かが用意してくれるものではありません。
自分の構想の中に“流れ込ませる”ものです。
だからこそ、
未来を迎えるのではなく、迎えに行く。
そこから、あなた自身の「逆流」が始まります。
── 北條竜太郎
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