こんにちは、アカネサス代表の北條です。
前回は「未来は直線ではやって来ない。構想は常に、未来から“逆流”し、“今を壊すこと”から始まる」とお伝えしました。今回は、その構想をどうやって形にしていくか――具体的に3つのステップに分けてご紹介します。あわせて、未来を考えるときに役立つ**VAK(視覚・聴覚・身体感覚)**というフレームも使っていきます。
第1回:「未来は現在の延長ではない」
第2回(本記事):「未来を仮説し、現在を設計する3ステップ」
第3回:「構想は“旅”と“語れる関係”で発酵する」
多くの人は「5年後どうなっていたいか?」と考えますが、ここではもう一段深く問い直します。
「5年後、どんな状態が“意味のある未来”だと言えるか?」
未来を「収入・売上・肩書き」だけで定義すると、数字やラベルに自分が縛られてしまいます。**「意味」**をベースにすると、構想が内側から自然と湧き上がってきます。
「意味」とは、その結果を得た先に何を実現したいのか――結果の裏にある目的・意義・理由のことです。たとえば:
「誰かが語れなかった言葉を、かたちにして残す」
「自分が抜けても回る仕組みを、この土地に置いていく」
「人生で1回は“これは自分の構想だった”と言えるプロジェクトを走らせる」
こうした**“意味のある未来”**が、構想の出発点になります。
未来を言葉だけで考えるのではなく、見える・聴こえる・感じるという感覚で体験してみてください。これはNLPで使われる**VAKモデル(Visual/Auditory/Kinesthetic)**の活用です。
V:Visual(視覚) … 景色・イメージ・構造が“見えて”くる
その未来では、どんな空間で、誰と、何があるか?
A:Auditory(聴覚) … 会話・声・音が“聴こえる”
誰の声が聞こえ、どんな会話が交わされているか?
K:Kinesthetic(身体感覚) … 空気感や身体反応で“わかる”
呼吸の深さ、緊張/安心、温度、心拍のリズムは?
どれが正しいという話ではありません。自分にとって一番リアルな感覚を通じて未来を描くことが鍵です。未来の構想は、頭の思考だけでなく、**“体験として浮かぶ”**ことが大切です。
最後にやるのが、「今を再構成する」という作業。現在の仕事・人間関係・時間の使い方を、“未来の自分”の目で見直すことです。
実績にはなるが、理想の未来には必要ない仕事は?
長い付き合いだが、これからの構想に合わない関係は?
やれてしまうからやっている“主語がズレた”プロジェクトは?
いま抱えているものの中に、“過去の惰性”で続いている選択はないか。未来から逆流して今を見ることこそ、構想の実践です。
今、私は8人のスタッフとともに仕事をしています。これは4年前に思い描いていた未来そのものです。言葉にするより前に、身体が知っていた。
私の場合はK(身体感覚)が強く、最初に来るのは映像や言葉ではなく空気でした。
呼吸の深さ/温度のちょうどよさ/心拍のリズム/“在っている”感覚
その感覚に合わせて構想を組み、いまがある。**「Kで感じられた未来しか、信じられない」という確信があります。人によってはV(景色)やA(会話)**が強いかもしれません。あなたはどのタイプでしょうか?
目を閉じて1分間、未来の“景色・声・感覚”を思い描き、一言だけメモしてみてください。
あなたが「本当に意味がある」と思える未来は、どんな姿ですか?
その未来で、誰と何を語り、どんな気持ちでいますか?
未来から逆流して見たとき、**「今やめてもいいこと」**は何ですか?
描いた構想を動かすには、**“旅”や“語れる他者”の存在が必要です。次回は、なぜ「構想には場と関係性が必要なのか」**を実例とともにお届けします。
── 北條竜太郎
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