こんにちは、北條です。
これまで何度もお伝えしてきましたが、
日本の食品メーカーは海外への挑戦を本気で考えるべき時代に入っています。
もちろん、国内で売上を伸ばす努力も重要です。
しかし、少子高齢化が進む日本の市場が縮小していくことは明らかです。
今後の成長を見据えるなら、
成長性の高い海外市場に目を向けることが不可欠です。
最近では、海外進出を検討するメーカーさんからの相談も増えてきました。
その中でよく聞くのがこの悩みです。
「自社の商品がどの国で売れるのか、まったく分かりません」
とてもよく分かります。
これまでは、「海外初心者はまず香港」とお伝えしてきました。
実際、香港は親日で日本食の人気が高く、規制も緩いため、参入しやすい市場でした。
ところが近年、中国・香港の景気が低迷しており、
以前ほど「鉄板の海外市場」とは言えなくなってきました。
つまり、今後は
「最初の輸出先」選びがますます重要になる
ということです。
従来、どの国で売れるかを調べるには、
海外展示会への出展
現地商談会への参加
海外出張や調査
などが必要で、多額のコストと時間がかかるのが一般的でした。
そして、どれだけ調査しても、
「実際に売ってみないと分からない」という壁もあります。
そんな中、僕が最近見つけたのがこの方法です。
クラウドファンディングを活用した海外テストマーケティング
これが、**非常に優れた「低コストで売れる市場を見つける方法」**なんです。
クラウドファンディングというと、
「資金を集めるための仕組み」として知られていますよね。
しかし近年では、以下のようなマーケティングツールとしての活用が増えています。
商品を紹介し、支援を募る
支援=実際の購買行動になる
実需に近い形でニーズを測れる
つまり、
「売れる市場を、手軽にテストできる仕組み」
としても非常に優秀なのです。
国内では「Makuake」や「Campfire」が有名ですが、
海外にも数百カ国にリーチできる巨大なポータルサイトがあります。
世界200カ国以上に自社商品を発信できる
現地の反応(支援額・コメント)から需要を把握できる
展示会・商談会不要で、現地に行かずに試せる
集まった資金で商品開発や進出資金にも充当できる
これが、海外クラウドファンディングの最大の魅力です。
宇治抹茶(伝統技法使用):約1,900万円の支援獲得
日本製ココナッツヨーグルト:約296万円支援
京都のイタリアンレストラン:約385万円支援
静岡県産日本茶:約247万円支援
高知県産しそシロップ:約132万円支援
これらはすべて、実際にクラウドファンディングで成功した食品関連プロジェクトです。
さらに今回、海外クラファンに強い専門家の方と連携できることになりました。
僕の専門分野である「補助金活用」とも組み合わせることで、
より低コストで
より効果的に
海外クラウドファンディングをスタートできる体制が整いました。
このブログを読んでくださっている方の中には、
「そろそろ海外進出を考えている」
「今後のために選択肢を増やしておきたい」
という方も多いと思います。
今回はクラウドファンディングの概要をお伝えしましたが、
次回はもっと具体的な進め方や補助金との組み合わせ方などをご紹介します。
ぜひお楽しみに。
それでは、また。
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