2025.06.18

これからの時代、「人材をどう集めるべきか?」

こんにちは、北條です。

今回のテーマは、
人手不足に悩む食品メーカーの方にとって非常に重要なお話です。

  • 今後の人材戦略をどう考えるべきか?

  • 外国人採用の未来とは?

そんな視点で、いま私が感じていることをお伝えしたいと思います。


食品業界の構造変化と「人手不足」の現実

人手不足は今に始まったことではありませんが、
その背景には大きな構造変化があります。

現在、食品業界は「大量生産の時代」へとシフトしています。

なぜか?

流通大手(イオン、コンビニチェーンなど)が合併・拡大を進めており、
食品メーカー側も供給量の拡大を求められるからです。


規模を拡大すれば、人手が要る

当然、規模を拡大すれば、生産力=人手が必要になります。
しかし、日本の現実を見ると、ここに大きな課題があります。


生産年齢人口はこれから急減していく

下のようなデータがあります:

  • 2030年には、生産人口は58%程度にまで減少

  • 2050年には、5割近くが非労働人口に

つまり、

「働ける日本人」がどんどん減っていく

という未来が目前に迫っています。


外国人採用の必要性が急上昇中

こうした背景もあり、食品業界ではすでに外国人採用が当たり前になってきました。

  • 私の周りでは、9割以上の企業が外国人採用を検討中

  • 業界全体では、3~4割がすでに外国人採用を実施

この状況から見えてくるのは、

「今後は外国人採用でも“早い者勝ち”になる」

ということです。


今、日本にいる外国人労働者は182万人

一方で、日本の生産人口は約7,700万人。
その5%が2030年までに減るとすれば約385万人の労働力が消えることになります。

この差を埋めるには、今の2倍以上の外国人労働者が必要になる計算です。


「安い労働力」ではなく「必要不可欠な戦力」へ

これまで外国人労働者は「安く雇える労働力」と見なされてきましたが、
そのイメージは完全に崩れ去る時代がやってきます

  • 円安により、日本は魅力的な出稼ぎ先ではなくなりつつある

  • 他国との人材獲得競争が激化している

今後は、

「人材確保のために外国人を受け入れる」

という、人材戦略の根幹に外国人採用を組み込む必要が出てくるのです。


これからの企業に求められる姿勢

  • 外国人が働きやすい

  • 定着しやすい

  • 受け入れ体制が整っている

こうした環境を整えられる企業に、
人材が集中する時代が確実にやってきます。


外国人採用には「2つの分類」がある

外国人労働者には、大きく分けて2つの種類があります。


1. 技能実習生(有名だが課題も)

  • 日本語スキルが不十分なケースが多い

  • 刃物などを扱う作業や、高度な連携が必要な業務には不向きな場面も


2. 特定技能(2019年からスタート)

  • 日本語が堪能

  • 技術力も高く、即戦力となる人材が多い

  • まだ多くの企業が知らない“精鋭タイプ”


まとめ:人材確保は今から動く企業が勝つ

人材不足は「他人事」ではなく、今すぐ考え始めるべき経営課題です。

  • 将来、事業を拡大したい

  • 現在すでに人手が足りない

そんな企業は、外国人採用を本格的に視野に入れていく必要があります。

次回のブログでは、「技能実習生」と「特定技能」の違いについて詳しく解説します。

それでは、また。

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