2025.08.04

経営者引退の準備、できてますか?

こんにちは、北條です。

本日のテーマは、ズバリ「引退への準備」について。

「まだ若いし、関係ない」と思った方にも、
ぜひ最後まで読んでいただきたい内容です。


一流職人と一流経営者の違いとは?

私は2020年に起業しましたが、実は起業1年目から“引退”を意識した準備を始めていました。

当初は「食品メーカーのコンサルタント」としてスタート。
しかし、早い段階である課題にぶつかりました。

食品業界の売上改善というのは、1つの要素を変えるだけでは実現が難しいのです。


売上不振の原因は一つじゃない

たとえば「売上が上がらない」という症状があったとしても、その原因はさまざまです。

  • 商品設計が利益を生まない構造になっている

  • 工場の生産性に無駄がある

  • 価格設定が販路と合っていない

  • 品質不良でコストがかさんでいる

これらを解決するには、

  • マーケティング

  • 経営戦略

  • 品質管理

  • 生産効率

  • 採用・育成

など、広範な専門知識が必要です。

すべてを網羅しようとすれば、20年はかかると実感しました。


スペシャリスト型では引退できない

このときに気づいたのが、
このままだと引退できないビジネスモデルになるということです。

なぜなら、私自身の知識や経験に強く依存する仕事になるから。

私が動かなくなったら会社も止まってしまう。
これは「経営者」というより「一流の職人」の状態です。

でも、経営者とは、仕組みをつくる人

自分が現場から抜けても、会社が回り続ける体制を整えるのが「経営」なのです。


起業当初から「引退」を見据える

起業時の私は45歳。
体力の衰えも感じていましたし、10年後、20年後のことを現実的に考えざるを得ませんでした。

その結果、たどり着いたのが**「補助金支援」というビジネスモデル**です。

補助金ビジネスは、サービスの内容が均一化しやすく、属人性が少ない
誰でも一定の品質で提供できる体制を構築しやすいのが魅力でした。

それに、お客様にもわかりやすく、実際に目に見えるメリットが提供できるのも大きなポイントです。


御社は「引退できる仕組み」ありますか?

多くの中小企業を見ていると、
今もなお、社長自らが現場に立ち続けているケースが少なくありません。

たしかに、職人技術を要する仕事では仕方のない面もあるでしょう。

しかし、もしあなたの会社が
「サービスの均一化が可能なビジネス」
であるならば、社長が現場を離れても回る仕組みづくり
今から着手しておくことを強くおすすめします。


次回予告:「社長がいなくても回る会社」にするには?

次回のブログでは、今回の続編として、

「社長がいなくても回る仕組みの作り方」
についてお話ししたいと思います。

ぜひ、楽しみにしていてください。

それでは、また次回お会いしましょう。

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