こんにちは、北條です。
突然ですが、質問です。
最近、40代の若手社長さんたちとお話する機会が増えていますが、その中でよく聞くのがこんな声です。
「売上を上げるのは難しくない。
でも、継続的に売上を上げ続けるのは難しい。」
これは僕も本当に共感するところです。
食品業界のように伝統ある業界では、まだまだ最先端のマーケティングを実行している企業は少数です。
だからこそ、マーケティングに注力すれば売上アップは比較的簡単に実現できます。
しかし、それだけでは会社は成長しません。
問題はここから。
売上を上げた後に出てくるのが、
品質の維持
人材育成の遅れ
この2点です。
たとえば販路開拓やプロモーションを行って受注が急増したとします。
でも、生産体制が追いつかず、品質トラブルや納期遅延が発生する。そんな例を数多く見てきました。
つまり、継続的な売上・利益成長には
品質改善
人材育成
この2つを「じっくり時間をかけて育てていく」ことが不可欠です。
昨今の流通業界の動きとして、
コンビニや量販店の大手化
発注ロットの大型化
が進んでおり、生産力と組織力のある会社が、これらの波に乗って成長しています。
逆に、人が育っていない会社は、その波に乗れず衰退のリスクが高まります。
ここで、ひとつクイズを。
Q:なかなか業績を上げられない営業の「A君」がいます。
その原因は何だと思いますか?
この問いに対する答え方で、**会社の「人材育成に対する考え方」**が見えてきます。
大きく分けて、答えは2つのタイプに分かれます。
これは「人」に原因を求める思考パターンです。
能力がある・ないで判断し、ダメなら人を替えるという方向に進みがちです。
こちらは「システム思考」です。
「A君が育つ仕組みがないのでは?」
「誰でも育つ育成プロセスが整っていないのでは?」
といった風に、仕組みに目を向けて課題を見つけようとします。
以前は①のような考え方でも通用したかもしれません。
でも今は違います。
現代は、読解力や思考力が落ちていると言われる時代。
それは教育の変化や情報過多の影響もあるかもしれません。
つまり、個人の能力に頼るマネジメントでは限界があるのです。
これからの時代に必要なのは、こんな考え方です。
誰がやっても一定レベルの成果が出せるように
OJTや属人的な教育ではなく、マニュアルや教育プログラムで育てる
個人ではなく「仕組み」で成長できる土台をつくる
「うちの社員は使えない」と嘆くのではなく、
「なぜ育たないのか?どんな仕組みが必要なのか?」と考えられる会社が、これからの時代を勝ち抜いていけます。
人に原因を求めるか?
仕組みに原因を求めるか?
御社ではどちらの思考が根付いていますか?
これを機に一度、社内の育成のあり方を見直してみてはいかがでしょうか。
それでは、またブログでお会いしましょう。
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