2025.08.13

【クイズあり】「利益が伸び悩む会社」が持つ人材育成の考え方

こんにちは、北條です。

突然ですが、質問です。


継続的に利益を出す会社に共通するものとは?

最近、40代の若手社長さんたちとお話する機会が増えていますが、その中でよく聞くのがこんな声です。

「売上を上げるのは難しくない。
でも、継続的に売上を上げ続けるのは難しい。」

これは僕も本当に共感するところです。

食品業界のように伝統ある業界では、まだまだ最先端のマーケティングを実行している企業は少数です。
だからこそ、マーケティングに注力すれば売上アップは比較的簡単に実現できます。

しかし、それだけでは会社は成長しません。


利益を継続的に伸ばすには?

問題はここから。

売上を上げた後に出てくるのが、

  • 品質の維持

  • 人材育成の遅れ

この2点です。

たとえば販路開拓やプロモーションを行って受注が急増したとします。
でも、生産体制が追いつかず、品質トラブルや納期遅延が発生する。そんな例を数多く見てきました。

つまり、継続的な売上・利益成長には

  • 品質改善

  • 人材育成

この2つを「じっくり時間をかけて育てていく」ことが不可欠です。


人材育成はますます重要な経営テーマに

昨今の流通業界の動きとして、

  • コンビニや量販店の大手化

  • 発注ロットの大型化

が進んでおり、生産力と組織力のある会社が、これらの波に乗って成長しています。

逆に、人が育っていない会社は、その波に乗れず衰退のリスクが高まります。


【クイズ】営業の「A君」が成果を出せない理由は?

ここで、ひとつクイズを。


Q:なかなか業績を上げられない営業の「A君」がいます。
その原因は何だと思いますか?


この問いに対する答え方で、**会社の「人材育成に対する考え方」**が見えてきます。

大きく分けて、答えは2つのタイプに分かれます。

①「A君に能力がない」と考える

これは「人」に原因を求める思考パターンです。
能力がある・ないで判断し、ダメなら人を替えるという方向に進みがちです。

②「仕組みに問題がある」と考える

こちらは「システム思考」です。

「A君が育つ仕組みがないのでは?」
「誰でも育つ育成プロセスが整っていないのでは?」

といった風に、仕組みに目を向けて課題を見つけようとします。


今求められるのは「システム思考」

以前は①のような考え方でも通用したかもしれません。

でも今は違います。

現代は、読解力や思考力が落ちていると言われる時代。
それは教育の変化や情報過多の影響もあるかもしれません。

つまり、個人の能力に頼るマネジメントでは限界があるのです。


人材育成も「再現性のある仕組み化」を

これからの時代に必要なのは、こんな考え方です。

  • 誰がやっても一定レベルの成果が出せるように

  • OJTや属人的な教育ではなく、マニュアルや教育プログラムで育てる

  • 個人ではなく「仕組み」で成長できる土台をつくる


御社の考え方はどちらでしょうか?

「うちの社員は使えない」と嘆くのではなく、
「なぜ育たないのか?どんな仕組みが必要なのか?」と考えられる会社が、これからの時代を勝ち抜いていけます。


人に原因を求めるか?
仕組みに原因を求めるか?

御社ではどちらの思考が根付いていますか?

これを機に一度、社内の育成のあり方を見直してみてはいかがでしょうか。

それでは、またブログでお会いしましょう。

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