こんにちは、北條です。
今回は、「時代を先取りする経営」についてお話ししたいと思います。
突然ですが、「タイムマシン経営」という言葉をご存知でしょうか?
これは、ソフトバンクの孫正義さんが名付けたと言われている概念で、
「海外の先進事例を日本に持ち込むことで、将来の日本市場に先回りする経営手法」
を指します。
一般的に、海外で流行しているアイデアやサービスは、5年〜10年後に日本でも流行すると言われています。
だからこそ、私が日々意識しているのが、
「海外の先進文化に触れること」
です。
孫社長は高校を中退後、渡米して高校・大学を修了。
アメリカで流行していたコンピュータやソフトウェアビジネスを日本に持ち込み、ソフトバンクという巨大企業を築きました。
このような“先取り型”のビジネスは他にもたくさんあります。
たとえば、今では当たり前のスーパーマーケットも、アメリカから輸入されたビジネスモデルです。
以前は、多くの日本企業がアメリカに渡り、最新技術やビジネスモデルを学んでいました。
最近は、書籍やネットからのインプットが主流になりつつありますが、実体験に勝る学びはありません。
私自身は、国内外問わず、現地での体験を重視しています。
国内:毎月1回は東京へ
海外:2023年はタイ・マレーシア・香港を訪問。2024年も香港へ。今後アメリカも訪問予定です。
近年では「アメリカ=最先端」という図式が崩れつつあります。
むしろ私が注目しているのは、中国や東南アジア。
中国は、
メディアに取り上げられづらい
心理的に距離を感じやすい
言語の壁がある
慣れない文化で居心地が悪い
…という理由から、あまり注目されない傾向がありますが、逆にそこが“穴場”です。
10年前、茜丸で中国進出を検討していた頃、私は深センをよく訪れていました。
深センはスマートフォンやバッテリー関連のハブ都市で、当時からEV(電気自動車)のタクシーやバスが普及していました。
また、上海では10年前の段階で、顔認証による改札通過の実証実験が始まると言われていたほど。
これらを見ると、「中国の未来が、10年遅れで日本にやってくる」──そんな見方もできます。
地方の企業であれば、まずは東京に出てみること。
そして、いずれは国外へ出て、現地の空気を肌で感じること。
こうした小さな行動が、やがて経営における大きな“ひらめき”へとつながるかもしれません。
ぜひ、皆さんも「タイムマシン経営」の視点を持って、これからの経営のヒントをつかんでください。
それでは、またブログでお会いしましょう。
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