こんにちは。
アカネサス代表の北條です。
第1回では
「未来の不安は過去の影」、
第2回では
「脳は不安を増幅させる」ことを
お伝えしました。
そして今回は、年末にふさわしいテーマ──
「2025年を振り返る:失敗を資産に変える」
についてお話しします。
経営において、失敗は避けられません。
投資の誤り
採用のミスマッチ
売上計画の未達
その瞬間は、
「取り返しのつかない傷」
のように感じられるものです。
しかし時間が経つと、
次の判断を鍛える“資産”に変わる
こともまた事実です。
2007年、私は民事再生を経験しました。
必ずしも自分だけの責任ではなかった。
だからこそ、
「自己破産するのは、自分の責任を認めるようで嫌だ」
という感情があり、決断できませんでした。
結果として──
自己破産を決断できたのは2019年。
実に12年間、決断を先送りしたことになります。
しかし、それで終わりではありません。
破産後には、
さらに7年間の信用制約
が始まります。
クレジットカードが作れない
ローンが組めない
日常の決済すら制約される
例えば、
社員の出張費を立て替えられない
レンタカーが借りられない
オンライン決済に支障が出る
つまり私は、
約19年間、「資金」と「信用」の自由を失った
ことになります。
この経験から学んだのは、
失敗そのものより、決断を先送りしたコストの方が大きい
という事実です。
失敗はお金を奪う。
だが決断の先送りは、
「時間」「信用」「自由」すべてを奪う。
では、失敗をどう扱うべきか。
最も重要なのは、
「そこから何を学ぶか」
です。
万博への期待と現実
政治の揺らぎ
災害や国際情勢
経営者にとって
不安を強める材料は尽きません。
しかし本質的な問いは、
「その出来事をどう意味づけるか」
です。
失敗やネガティブな出来事は、
そのままにしておけば
心の“傷跡”として残り、判断を曇らせる
一方で、
意味づけを変えれば
「学び」として未来を支える資産になる
のです。
「この失敗は何を奪ったか」ではなく
「この失敗は何を残したか」
この問いが、経営の質を変えます。
ぜひ、次のワークを試してください。
2025年の「失敗・後悔・不安トップ3」を書き出す
それぞれに対して
「この経験から得た学びは何か?」
を一行で書く
「幹部採用でミスマッチ」
→ 学び:価値観確認の深度を上げる必要
「新規事業で赤字」
→ 学び:小さく試す設計が必要
この一行が、
来年の意思決定の精度を上げる“資産”になります。
次回は、
「不安に飲まれない経営者の習慣」
危機の瞬間に問われるのは、
情報量ではなく
心の戻り方
です。
日々実践できる習慣をお伝えします。
私はかつて、
「自己破産だけは避けたい」と思い、
12年間、決断を先送りしました。
そして決断した瞬間から、
さらに7年間の信用制約が始まりました。
カード一枚がないだけで、
経営
生活
判断
すべてに影響が出る。
経営者にとって最大の損失は、
資金ではなく「時間」と「信用」と「自由」です。
2026年を迎える前に、
今年の出来事を「傷跡」で終わらせず、
「資産」に変換する時間を持ってみてください。
それだけで、来年の意思決定は確実に変わります。
── 北條竜太郎
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