2025.04.30

経営者が損をする業界

こんにちは、北條です。

今日は、私がかつて食品メーカー「茜丸」で営業として活動していたときに感じた、業界構造にまつわる深い違和感についてお話ししたいと思います。


大手メーカーでも思ったほど儲かっていない?

これは今から5年以上前の話です。
当時、僕は茜丸で営業として、スーパーマーケット本部へ足を運ぶことがよくありました。

ご存じの方もいるかもしれませんが、スーパーの本部には、他メーカーの営業担当者も頻繁に訪れます。
そのため、外には待機用の長椅子が置いてあって、そこで待ち時間を過ごすことになります。

僕も例外なくその椅子に腰掛け、時間を潰していたのですが、そういった場でよく他社の営業の方と雑談をする機会がありました。


年商100億企業の現実とは

驚いたのは、話していた相手の中に、

  • 大手ポテトチップスメーカー

  • 大手飲料メーカー

といった年商50億〜100億レベルの企業の方が普通にいたこと。

「大手企業の人たちは、きっとすごく儲かってるんだろうな」と思いきや、話してみて気づいたんです。

「意外と、僕ら中小企業とそんなに変わらないじゃん…?」


大手でも効率が悪く、収益性が低い

これは衝撃でした。
もちろん大量生産をしてはいるものの、手作業も多く、想像以上に効率が悪い
人員も多く、固定費もかさむ

確かに経営者は裕福かもしれませんが、従業員一人ひとりが潤っているかというと、決してそうではない。


コンサル・金融業界とのギャップ

僕はもともとコンサルティングや金融業界で会社員をしていた経験があります。
その業界の利益率の高さと待遇の良さを肌で知っていました。

だからこそ、食品業界に入ってから、いかにこの業界の利益率が低いのかを痛感したのです。


成長しても報われない構造

僕が家業である茜丸に戻ったのは、

「経営者として会社を何倍も大きくしてやる!」

という野心があったからです。

ですが、現実は甘くありませんでした。
どれだけ会社を大きくしても、従業員の給料が上がらない。
そして、自分一人だけが裕福になる構図には違和感を感じました。


安月給は悪循環を生む

実際、当時急成長中だったにも関わらず、コンサル・金融時代の20代の僕の給料よりも、
茜丸で働く40代の従業員の給料のほうが低いという現実を見たときは、ショックでした。

給料が安いと、当然のことながらモチベーションも下がります。

僕が以前いた業界では、「モチベーションアップ研修」なんて存在すらしていませんでした。
高給であれば、人は自然とやる気になるということを体感していたからです。


組織が機能しない構造

つまり、食品業界の低収益構造は、以下のような悪循環を引き起こします。

  • 一人ひとりの質が低下する

  • モチベーションが上がらない

  • 組織全体がワークしない

  • 社長が現場に入らざるを得なくなる

  • 経費削減でさらに社長自身の給料も削られる

これは、まさに経営者が損をする構造なのです。


中小食品メーカーが直面する厳しい現実

  • 生産性が悪く、利益率が低い

  • 従業員に十分な給料を払えない

  • 優秀な人材が集まらない

  • 結果として、経営者自身も潤わない

これが、食品業界における中小企業の現実です。


この現実を変えるために

だからこそ、僕は「アカネサス」というコンサル会社を立ち上げました。
食品メーカーに特化し、経営者と従業員の収入を共に増やすことを基本方針としています。


経営者にも、報われる未来を

経営者というのは、重大な責任を背負って働いています。
コンプライアンスの厳格化、リスク管理、そして万が一の際のメディア対応……。

それだけの覚悟を持って挑んでいるにも関わらず、
肝心の事業構造が脆弱で、損をしている人が多すぎる。

そんな現実を、もう終わらせたいと思っています。


食品業界の未来を変えよう

経営者が、経営者に見合った報酬を受け取り
従業員もモチベーション高く、やりがいを持って働ける食品業界へ。

そんな業界を、一緒に作っていきませんか?

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