2025.06.25

経営者でも時給を意識する

こんにちは、北條です。

今回は、「所得を上げる法則」についてお話しします。

ビジネスをしていると、

  • 売上アップ

  • 利益アップ

  • 資産形成

といったことに目が向きがちですが、実は「所得(=時給)」という考え方も非常に重要です。


あなたの“時給”はいくらですか?

こちらをご覧ください。

一般的に言われる「時給」の目安はこのような感じです:

  • アルバイトなどの労働者:1,000円前後

  • 会社員・公務員:2,000〜5,000円

  • 大工などの職人:1万円前後

  • 弁護士などの専門職:3〜5万円

では、あなた自身の時給を意識したことはありますか?


年収は高くても、時給換算で見ると…

仮に、年間2,400時間働いたとして(週5日×8時間+残業や休日出勤を含む)、
年収が1,200万円でも、時給換算すると5,000円ほどです。

スタートアップの経営者などであれば、
年間3,000時間を超える人も少なくありません。

つまり、

どれだけ年収が高くても、時間単価で見れば意外と低い

というケースはよくあるのです。


時給が上がらない理由とは?

主な要因は次の2つです:

  • ビジネスモデルが仕組み化されていない

  • 高い付加価値を生み出せていない

ただ、同じ業界・職種でも、時給に数倍〜数十倍の差があることも。

例えば、コンサル業界では、時給10万円〜50万円の人も存在します。
一方で、時給数千円のコンサルタントも珍しくありません。

では、この差はどこから生まれるのでしょうか?


高時給の理由は「技術」や「社会的意義」ではない?

よくある仮説:

  • 高度な技術があるから?

  • 労働の負荷が高いから?

  • 社会的意義があるから?

…実は、どれも違います

技術力だけでは不十分

例として、寺社仏閣を手がける「宮大工」は高度な技術を持っています。
ですが、時給が何十倍になるかというと、そうではありません。

負荷が高い仕事でも報酬は比例しない

重労働や精神的負荷の高い仕事でも、必ずしも高報酬とは限りません。

社会的意義=高所得、ではない

マザーテレサのように高い社会的意義を持つ活動でも、無償で行われていることも多いです。


真の要因:「希少性」×「市場規模」

時給単価の高さは、以下の2つの要素の掛け算で決まります。

① 希少性

= その人・そのサービスがどれだけ珍しいか。

② 市場規模

= どれだけ大きな市場(=対象者)が存在するか。


どちらか一方だけでは不十分

例えば:

  • 地方の弁護士:希少性はあるが、市場が小さい → 時給はそこまで高くならない

  • ホームページ制作会社:市場は大きいが、希少性が低い → 単価が上がりにくい

つまり、

「レアでかつニーズが大きい」ポジションに立てるかどうか

が時給を左右する最重要ポイントなのです。


経営者も「時給思考」を持つべき理由

経営者だからこそ、「年収」だけでなく
自分の1時間の価値(=時給)に意識を向けるべきです。

  • 雑務に追われていないか?

  • 自分がやらなくても良いことに時間を使っていないか?

  • ビジネスモデルや役割を見直す余地はないか?

時給単価を上げることは、
ビジネスの再構築にもつながります。


次回予告:「希少性×市場規模」で時給を高める方法

次回のブログでは、
実際に僕自身がどのようにこの考え方を活かして
事業拡大や生存戦略を描いてきたか。

そのストーリーを交えてお話しできればと思います。

それでは、また。

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