こんにちは。
アカネサス代表の北條です。
これまで2回にわたり、
暖簾は出発点ではなく「結果」である
暖簾は資産にも足かせにもなる
というテーマでお伝えしてきました。
最終回のテーマは──
「承継における暖簾の引き継ぎ方」
です。
多くの後継者が、最初に考えることがあります。
「父や祖父が築いた暖簾を守る」
しかし、結論はシンプルです。
暖簾だけを守っても、会社は伸びません。
暖簾を額縁に飾るような承継は、
ただの現状維持です。
そして、
現状維持は、縮小と同義です。
祖父の時代、商売はもっと荒々しく、直感的でした。
売れるときは、徹底的に売れる
あんこの菓子は飛ぶように売れる
売上は一斗缶に札束で保管する
銀行交渉も同様です。
空港で支店長を待ち伏せし、
車に乗せて支店に戻るまでの間に交渉をまとめる。
今では考えられない方法ですが、
当時は「この会社なら大丈夫」という暖簾が
社会的にそれを許容していた
という背景がありました。
当然ながら、現代で同じことをすれば通用しません。
会計の透明性
ガバナンス
法令遵守
これらが前提となる時代です。
しかし一方で、
当時の「荒々しさ=胆力」そのものは、今も不可欠です。
たとえば、
制度や補助金を読み替えて活用する
金融機関に未来像を提示して交渉する
新市場に打って出る決断を下す
違うのは、
エネルギーの「使い方」と「方向」です。
ここで最も重要なのは、
すべての起点はビジョンである
ということです。
暖簾を守るだけの承継
= 過去への依存
ビジョンを描き直す承継
= 未来への接続
承継者に問われるのは、
「次の10年、この会社をどうしたいか」
という問いです。
そのビジョンから、
理念
パーパス
ミッション
が整理され、
さらに
戦略
投資
が決まっていく。
そして最終的に、
結果として暖簾が積み上がる
これが本来の順序です。
私たちは、
補助金活用や投資支援を通じて、
過去の信用(暖簾)を、未来の戦略へ接続する仕組み
を提供しています。
暖簾を活かす第一歩は、
ビジョンを描き直すこと
です。
これこそが、承継経営の核心です。
承継において本当に必要なのは、
暖簾を守ることではない
ビジョンを基点に、暖簾を未来へ接続すること
です。
以下を実際に書き出してみてください。
自社のビジョンを一文で書き直す
そのビジョンから理念・パーパス・ミッションを整理する
戦略と投資を未来から逆算する
この3つが揃えば、
暖簾は「過去」ではなく「未来の資産」に変わります。
祖父の時代の商売は、
暖簾に守られて成立していました。
しかし、承継者に求められるのは、
その再現ではありません。
新しい荒々しさ
それは、
ビジョンを起点に、暖簾を未来へ接続する力
です。
これを持つ企業だけが、
次の時代に残っていきます。
── 北條竜太郎
お気軽にお問い合わせ、ご相談ください。