こんにちは。
アカネサス代表の北條です。
本シリーズでは、
「食品メーカーの未来を変える10倍目標設定術」をテーマに、
成果を大きく変える目標の考え方
を体系的に解説しています。
第2回のテーマは、
「10倍の成果を実現する目標設定は、未来から逆算する」
です。
まず最初に押さえておきたい前提があります。
10倍の成果は、好きで得意な分野からしか生まれない
ということです。
未来を描くときも同じです。
やりたくないこと
不得意な領域
を無理に抱える必要はありません。
輸出に挑戦したいのか
高付加価値商品に注力したいのか
組織を強くしたいのか
好き・得意に未来を置くからこそ、逆算のストーリーが続く
のです。
ある地方のりんご加工メーカーの事例です。
この会社は長年、国内出荷に依存し、
売上は数億円規模にとどまっていました。
そこで描いた未来が、
「10年後、輸出比率30%・売上10倍」
という構想です。
ターゲットは台湾とタイ。
現地では日本産りんご加工品が
“高級デザート”として扱われ、
台湾では1パック200台湾ドル(約900円)でも
十分に販売が成立していました。
10年後
輸出比率30%、売上20億規模
5年後
代理店契約が安定、輸出10億突破
3年後
輸出認証・物流体制を整備、定期出荷開始
今年
補助金で新ライン整備、輸出仕様の認証取得
未来を先に置くことで、
「今年やるべきこと」が迷いなく決まる
状態が生まれました。
別の中堅メーカーの事例です。
この会社は長年、コロッケを主力商品としていました。
しかし、
1個あたり利益:10円
人件費・原料高騰
という構造の中で、
売上はあっても利益が残らない
状態に陥っていました。
そこで掲げたのが、
「10年後に利益を10倍にする」
という未来です。
その結果、
補助金を活用して
ハンバーグ専用ラインを導入。
1個あたり利益:10円 → 100円
同じ人員でも総利益は数倍に
社長の言葉が印象的でした。
「コロッケでは従業員に還元できなかった。
ハンバーグに切り替えた瞬間、未来が見えた」
ここでも、
好き・得意な商品への集中が、逆算の起点になっています。
10倍という概念は、売上だけに限りません。
未来を描くことで、
社会的影響力
組織力
信頼
も大きく変わっていきます。
例えば、
ある企業は財務体質を強化したことで、
自治体から「ふるさと納税の返礼品」に採用される
ようになりました。
単なるメーカーから、
「地域の顔」へと変わる未来
です。
また別の企業では、
補助金をきっかけに新事業を立ち上げ
外部CFOや輸出担当を採用
10年後には、
社長ワンマンから「経営チーム」へ進化
しつつあります。
御社が
「10年後こうありたい」
と描いたとき、
そこから逆算した
「今年の第一歩」は何でしょうか?
輸出でしょうか
商品転換でしょうか
組織づくりでしょうか
10倍目標は、
積み上げではなく、逆算から生まれるものです。
未来を先に描くことで、
補助金
設備投資
は単なる支出ではなく、
「未来への投資」へと意味が変わります。
そしてその先には、
売上拡大
人材が集まる組織
地域からの信頼
といった、
持続する経営の姿
が待っています。
次回は、
「10倍目標を生む6つの視点」
をテーマに解説します。
市場
単価
生産性
流通
資本
人材
これらをどう組み合わせれば、
10倍が現実になるのか
具体的に整理していきます。
今回ご紹介した2つの事例は、
どちらも「逆算」から始まっています。
りんご輸出 → 10年後の輸出比率30%を先に決めた
商品転換 → 利益10倍を先に宣言した
その結果、
「今年やること」が自然に決まった
のです。
このシリーズも同様に、
導入 → 逆算 → 視点 → 事例 → 仕組み → 行動
という流れで設計しています。
読み進めるほど、
経営の見え方が変わる構造
になっていますので、ぜひ最後までお付き合いください。
── 北條竜太郎
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