こんにちは。
アカネサス代表の北條です。
前回は、食品メーカーが狙うべき
**「3つの黄金KPI」**について整理しました。
最終回となる今回は、
国のKPIを、申請書(事業計画)に“通る形”で落とし込む方法
を具体的に解説します。
私が実務で使っているのが、
「KPI逆算型ライティング」
という書き方です。
結論から言うと、やることはシンプルです。
主語を変える。
「自社の事情」ではなく、
「国の目標(KPI)」を主語にする。
この視点の切り替えだけで、
申請書の伝わり方はまったく別物になります。
まずは、よくある例です。
「今の機械は古くて壊れます」
「修理費も高く、生産効率が悪いです」
「新しい機械を入れて故障をなくし、従業員の負担を減らしたいです」
この書き方に対する審査側の反応は、ほぼ決まっています。
「事情は分かりました。ですが、老朽更新は自己投資では?」
つまり、
「困っている理由」だけでは、採択理由にならない。
では、同じ内容をKPIに接続するとどうなるか。
「現在、海外からの引き合いがありますが、
賞味期限の短さがネックで輸出できていません」
「本事業でガス置換包装機を導入し、
賞味期限を“2週間→6ヶ月”に延長します」
「これにより、
・輸出KPI:2027年までに輸出売上を“0円→1億円”へ
・環境KPI:CO2排出を“15%削減”
・生産性KPI:時間当たり生産性を“1.4倍”へ
改善します」
「これらの成果は、年度ごとに数値で報告できる体制で実行します」
この書き方になると、審査側の見え方は変わります。
「通す理由」が作れる案件になる。
守りではなく、攻めの投資に言い換える。
この数字は、そのまま審査側の説明材料になります。
数字は“説得”ではなく“証明”です。
輸出だけでなく、
も同時に置く。
一石三鳥の案件は、採択理由を作りやすい。
ここまで読んで終わりにせず、
ぜひ一度手を動かしてみてください。
あなたが検討している設備投資を、
A4一枚で以下の形に整理します。
このA4一枚ができれば、申請書の骨格はほぼ完成です。
申請書は単なる書類作成ではありません。
自社のやりたいことを、
「政策の言葉」と「数字」に翻訳する作業です。
技術や商品がどれだけ優れていても、
この翻訳が弱いだけで落ちるケースを、何度も見てきました。
逆に言えば、
翻訳がうまいだけで、
「通したい案件」に変わる。
A4一枚に落とし込んだ段階で、
ここに違和感があれば、早めに修正することが重要です。
必要であれば、いつでもご相談ください。
「刺さる構造」に整えるところまで、一緒に詰めていきます。
── 北條竜太郎
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